例えば欲しい商品がほぼ決まっていて、ネットショップにアクセスして目的の商品ページを表示させたとき、最初に表示されるのが多の商品のバナー画像でいっぱいだったらどう思いますか?
そんなショップをよく見かけます。
ドンキホーテなどディスカウントストアでは、わざと商品を賑やかに盛りだくさんに雑多に陳列することで、宝探し的な楽しみを来店客に与えて購買意欲を誘うという仕掛けがあります。
たぶんそれを真似したんでしょうが、それは現実のリアル店舗のお話。
ショップページでそれをやられたら、かえって逆効果です。
訪問してくれるお客様は、自分が購入したい商品に関する情報を、できるだけすぐに知りたいと思っています。
ショップ側はその要望に応えるために、スピード感のある情報提供をしなければいけません。
お客様が持つ時間の節約に貢献するショップであること
お客様に支持される人気のネットショップは、お客様の利便性を第一に考えています。
そのポイントはスピード感であり、具体的には次のようなことです。
①対応が早い
②すぐに相談に応じてくれる
③すぐに質問に答えてくれる
④すぐに何かしらの審査結果がでる。
とにかくお客様が知りたいことが、すぐ分かるようにしてあげることが肝心です。
お客様をイライラさせないショップページの作り方
例えば最近よく見かける買い取りサービスを例にすると、次ようなページの作り方が考えられます。
トップページから入力ができる見積フォームの設置
訪問するお客様は、1秒でも早く手持ちの物がいくらになるのか知りたがっています。
ここで回りくどいことをしてしてしまうと、すぐに別の買い取りショップへと移ってしまいます。
そうならないためにも、別ページに移動させることなく、ショップサイトにアクセスしたその場で査定ができるような仕組み作りが不可欠なのです。
さらに視覚的にも訴求できるように「30秒」というスピード感のある数値を、タイトルに表記します。
「ネットですぐわかる!」という補足のフレーズも入れて、すぐに結果を知りたいユーザーに魅力的に映るようにします。
インターネットが普及する前であれば、売りたい物を買取店に持って行き、査定してもらう必要がありました。
しかし、インターネットが普及した現在、買取価格をすぐに計算できるプログラムを設置すれば、わざわざリアルショップまで出向く必要もなくなります。
スピード感をそうした形で訴求しない手はありません。
このようなスピード感は近年どの業界でも重要な差別化の要素になってきています。
業界別に考えるなら、税理士事務所であれば毎月の顧問料金がオンラインですぐにわかるプログラムを組み込む。
印刷会社であれば、「オンライン一発見積」でどのような用紙で何枚印刷すれば何円かかるかをすぐに表示できるようにする。
通販会社であれば、いつ発送でいつ納品かを明確に。理想は即日発送!翌日納品!を明記することです。
金融会社であれば、スピード審査や30分以内に融資可能などわかりやすい告知をする。
今では多くのネットショップやリアルショップが「これでもか」というくらいスピード感を出すようになってきています。
売り手側は、自分が買い手側の立場のときはこうしたスピードを売り手に対して極限まで求めるのに対し、完レノ手側になったとたんにそれから逃げようとするのではないでしょうか? 逃げずに、買い手の立場に立って、説明したいものです。
見積や査定のプログラムが設置できないショップサイトの場合
プログラムを設置できれば大変便利ですが、設置費用もかかりますし、自分自身で設置しようとするとそれなりのプログラムスキルが必要です。
でも一歩退いてお客様の立場で考えたときに、お客様が抱く不安を払拭してあげればいいのだと気付くはずです。
お客様は金額に対する不安と、どのような過程を経て成約となるのかをとても気にしています。
だから手続きの手順を、分かりやすくフロー図で表現してあげれば良いのです。
例えば「買取」はお客様から商品を引き取るサービスであり、お客様にとってみれば、どのような手順なのか気になるところです。
具体的なステップを写真や図を交えて示してあげることで、漠然とした不安がなくなり、興味を持って見てもらえます。
時間の無駄を無くして待たさず、「今すぐ」感をお客様に伝える
今すぐ知りたいまたは、今すぐ欲しいとイラだつお客様が増加しています。
ネットワークインフラの発達により、いつでもどこでも最新の情報を素早く知ることができます。
限りなく情報へのアクセスのタイムラグがゼロに近づくにつれ、「情報」=「すぐに得られるもの」という感覚を持つお客様が増えてきています。
さらに「すぐに得られる」ということから「無料ですぐに得られる」という意識にも変わってきています。
インターネットの情報スピードが高速になるにつれ、無料で提供している情報をタイムラグなく得られるサイトも増えてきました。
そのため多くのユーザーは、次のことが「当たり前」の感覚となってきています。
・今すく情報が欲しい
・今すぐ問い合わせをしたい
・今すぐ見積りが欲しい
・今すぐ予約がとれたか知りたい
・今すぐ使いたい
こうした状況を考えると、スピードの2つ目の要素として商品をアピールするページ上に「今すぐ」という言葉を載せると反応率が高まることがよくあります。
例えば、電話で問い合わせする手間をかけることなく、インターネット上にあるFAQを見ればその回答を得ることができます。
またフォーム上に数値を入力するだけで情報を得ることもできます。
インプットに対するアウトプットが限りなくゼロに近いため、少しでもそのアウトプットが遅いと人々はストレスを覚えるようになってきています。
「遅い」ということがストレスになってきているので、そのストレスを取り除くために「今すぐ」感が必要になってきているのです。
以上、ネットショップの整理された情報が伝達のスピード感を生み、売上げを増やす!でした。