欲しい商品、見たい商品があるのだけれど、どこに行けばいいだろう?・・・そう思っている消費者にとって「ここに行けば、ほぼ間違いなく欲しい商品がある」とあなたの店舗が信頼されているなら、安定した集客が継続すると思います。
自分が経営する店舗に安定した集客を考えた場合、自店の品揃え力をアピールすることが重要となります。
主力分野、主力商品については、周辺地域にある競合店の広告と比較してインパクトがないと、集客はむずかしくなります。
広告で消費者にインパクトを与えるには、「量の演出」と「面積の演出」の二つが必要になります。
量の演出~競合店よりも多くの商品を広告に掲載する~
競合店舗のチラシ広告には、何点ぐらいの広告が掲載されているか?
掲載商品数をチエツクして、自分の店舗の広告では掲載商品数で上回らなくてはならない。
●単純に商品数で勝るのではなく、明確な差を示すことが必要
消費者心理として他店との差を感じさせるには、競合店舗の掲載商品数の1.3倍以上が目安となります。競合店舗が20商品の掲載数であれば、自店は26商品以上が必要となります。
主力商品の品揃えを訴求するには、競合他社の掲載商品数をチェックして、明確な差をつけなくてはならないのです。
面積の演出~紙面にメリハリを付けたデザインで訴求力アップ~
競合店より掲載商品数で優位になっても、広告紙面全体から見て掲載面積が小さければ、品揃えのインパクトを与えることはできません。
自分の店舗における主力商品が、どのような位置づけかを伝えることが重要です。
消費者に主力商品を伝えるには、チラシ紙面の25〜50%を占有することが目安になります。これくらい占有すると、片面の全面から半面を占めることになり、嫌でも消費者に目立つので、品揃え力を伝えることができます。
●広告の紙面割りは、消費者に「何の商品が強い店」かを伝えるもの
せっかくよい商品、よい品揃えをしても、並列に商品を並べて掲載されているだけでは「何が売りたいのか?」「店舗の個性」が消費者に伝わらなくなります。
この店は何の商品に強いのか? この商品の品揃えや品質はここが一番いいと思われなくてはいけません。
●集客の肝は、広告で伝える品揃え力
自店の品揃え力を消費者に伝えるのは、「量の演出」による掲載商品数であり、「面積の演出」による紙面割りです。これは、当たり前のようで、重要なポイントです。
よく「来店してもらえば品揃えはアピールできる」「代表的な主力商品だけを広告でアピールすればいい」という店長や経営者がいますが、それができるのは周辺地域に競合店舗が無い場合や、インターネット通販でも手に入りにくい商品やサービスを提供している場合に限ります。
今はインターネット通販を利用すればほとんどの商品が手に入ります。しかしネット通販では試着したり、商品を手に取って検討することができません。
だからこそ「私の店舗では、これだけの商品を店頭で販売しています」と品揃えをアピールすることが重要なのです。