近くに競合店がオープンしても負けない販促計画
日用品や生活必需品をメインで扱っている店では、競合店対策は重要な販促活動です。
小売店の場合、最大日販(1年間で一番売上げの高い日)を80〜100倍すると、およその年商になります。
とくに、新規オープンの場合は、オープンセール4日間のうち、初日か、日曜日が最大日販になるケースがほとんどです。
逆に言うと、競合店の最大日販をいかに低くできるかがポイントとなります。
競合店オープン対策販促計画
●競合店オープン2週間前に固定客催事を美施する
自店の上得意客、得意客に当たる固定客に徹底して買っておいてもらうことが、大きな対策のひとつとなります。
そのためには、3週間前までにこれまで収集した顧客名薄の整理を行ない、次の三つを郵送またはメール配信します。
①客単価の5〜10%金券(金券使用期限は特別ご招待会の2日間のみ)
②挨拶文
③特別ご招待会チラシ
さらに特別ご招待会の1週間後に、チラシで大型催事を実施します。
インターネットを利用した仮想ドアコール
今までであれば同時進行で、2週間前から半径500m圏内を対象としたドアコールを行なうことが、もっとも効果的だと言われていました。
しかし、コロナウイルスの影響で、直接お客様と顔を合わせてのアプローチは敬遠したほうがよいという風潮があります。
だからお客様と直接顔を合わせるイメージに近いLINEを活用して、インターネットを利用したドアコールは、顧客密着という点で現在もっとも効果的なアプローチ手法です。
この方法で競合店のオープンを迎えると、商圏内のお客様はすでに「お腹いっぱい状態」となっているため、競合店のオープンセールでは買わなくなる可能性は高い。
その後の競合対策は、自店と競合店の力関係で決まります。
自店が地域一番店なら、競合店と同じタイミングで同一商品を安くぶつけるのがセオリーです。
競合店のオープン以降、販促面で競合店の何をチェックしなければならないのか
①販促物の折込み時期やメール配信のパターンをチェックする
競合店がいつ頃、何曜日に折込みを入れているか? メールを配信しているのか? をチェックします。
自店が弱者の場合、競合店が25日前後に打っていれば月末、もしくは10日前後と直接のバッティングを避けます。
また、競合店が木曜日にポスティングや配信をするなら、土曜日スタートにするなどがいいでしょう。
②単品別掲載アイテム数チェック
競合店が力を入れている単品は避け、自店にしかない独自商品を積極的に掲載するのがべスト。
③同一商品の価格及び単品別中心価格帯をチェック
チラシを見て、どれだけ掲載スぺースをとっているかに左右されますが、目玉商品が競合店より高ければ集客できない可能性が高くなります。
また中心価格帯も、競合と重ならないように考えたほうがいいでしょう