自分が住む地域を見回してみても、店舗にはさまざまな形態や業種があることがわかります。
ユニクロのような大型店もあれば、小型店もあります。
イオンのようなスーパーで食料品を扱う店があれば、衣料品を扱うアパレル専門店もあります。
これまではリアルに出店して販売する店舗だけだったのが、最近ではネット上に店を構えて商売をする店がたくさん増えました。
業種業態に遣いはあっても、すべての店舗に店長と従業員がいます。
店舗を繁盛店にするためのまとめ役、リーダー役が店長です。
店長がどのような店を作ろうと考えて行動するかで、その店舗の方向性は決まります。
店舗は、一人で仕事をしているわけではない
大型店になると、何百人という社員やアルパイトの店舗スタッフが働いています。
現場がイキイキしなければ、店舗は超繁盛店にはなりません。
しかし、現実には現場に行くと、次のような言葉が、現場スタッフの間で交わされていることがあります。
「店長は自分の意見が正しいと思っているので、僕らがいくら言っても変わらない」
「店長が何を考えているのかわからないので、私たちは何をしないといけないのかよくわからない」
「店長が、『これをやれ』って言うからやっているのですが、成果につながらない」
どれも現場のスタッフからの不満の声に聞こえます。
スタッフの言葉から「やらされている」「仕方なくやっている」といった感じが伝わってききます。
- 店長から言われたことを、何も考えずに受け入れて仕事をするだけで、質の高い仕事ができない。
- 店長から言われたことをきちんと消化できず、単なる不満につながっている。
- 店長が何を言いたいのか、何を伝えたいのか、理解できない。
スタッフが仕事をできない理由や、売上が上がらない理由を、いつも店長のせいにしているということは、結局、すべてを店長が決めてくれなければ何もできないということです。
できない理由を店長のせいにして、積極的に仕事に取り組まないスタッフばかりでは、いつまでたっても繁盛店にはなりません。
特に現在ある超繁盛店のスタッフは、不満の要因を店長のせいにはしません。
超繁盛店は、スタッフ自らが自分達で考え、自分達の手で店を作ろう、店を良くしていこうと自発的に考えています。
現場をまとめられる店長になること
現場スタッフが店舗に対して否定的な意見を持っているところは、店長が、現場をまとめきれていないということを意味しています。
改善するためにしなければならない行動は、店舗スタッフとの信頼関係を作ること。
そのために店長自らが率先して店の方向性を示して、従業員とも積極的にかかわり、店舗スタッフの仕事ぶり、日ごろの悩み、愚痴、これからのキャリアプラン、プライベートな相談にいたるまでしっかりとケアすることです。
その上で、仕事上で従業員の力を伸ばすための教育をするのです。
店長がこのような努力してはじめて、現場スタッフは自らの意思で行動をするようになります。
つまり、スタッフ自らが積極的に動く、そんな働きをしたくなる店舗の雰囲気を作っていくことこそが店長の仕事、店長の役割なのです。
以上「店長の仕事とは~店舗は店長で決まる理由~」でした。