最近は経済新聞を広げて読むサラリーマンも減り、インターネットで流される情報から自分好みの記事を読む時代です。
それによっての弊害は、情報に対する視野が狭まり、自分好みの世界だけに終始してしまうことです。
店舗を担う店長なら、それではお客様のニーズをとらえきれなくなり、最悪の場合はお客様離れを起こしてしまう可能性があります。
店長は広い視野で、今、社会で何が起きているのか?人々は何を求めているのか?また、なぜ求められているのか?という感性のアンテナを高く伸ばす必要があります。
では具体的に、店長に必要な情報を得るためには何をすればいいのでしょうか?
現在のトレンドを追う意味を理解していますか?
ファッション関係や若者相手の商品やサービスを扱っている店舗であれば、つねに時代のトレンドを様々な媒体から追いかけるのが習慣になっていると思います。
しかし、ある程度既存客で経営ができていると、情報やトレンドを追うこともおざなりになってしまいがちです。
そして、店長は日々忙しく、最新トレンドをチェックするのも後回しになりがちです。
アパレル業界の店長でも、そうなりがちだといいます。
店舗が繁盛するのは、一般的に世の中の人が、街に繰り出す時が稼ぎ時です。
その稼ぎ時に限って、他店が何をやろうとしているのか?イベントにどんな需要があるのか?を実は知らないという店長が多い。
毎年のようにあるクリスマス需要やお正月などのイベント時期でも、周辺地域の店が何をやっているのかを知らないのです。
知らないのは、そういう時期は自店が忙しいのを理由に情報を得ようとしないからです。
また、最近◯◯で人気のパンケーキ屋さんを知っている人は大抵居ると思いますが、実際にお店に行って行列に並んで食べたという人はほとんどいない。
スマホやタブレット端末の普及もあって、忙しい店長が収集するトレンド情報はネットや雑誌からという方も多いのです。
店長はトレンドを追っているつもりでも、実際にはネットや雑誌等の「作られたトレンド」を追っているに過ぎません。
そんなことではリアルなトレンドを追っていることにはならないのです。
お客様から慕われて時代の先端を行く店舗とは
経済的な社会背景を見ると、あまりいい話題ばかりではない中でも、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてさまざまな投資や新たな業態開発、海外企業の日本参入などが進もうとしています。
こうなると企業に活気が出て、そこで働く個人にとってもある程度、お金に余裕ができ始め、そんあ人々を迎える店舗にとってチャンスになることが多いものです。
この大きな変化の時代を、店舗繁盛の好機ととらえて販売戦略を立て、どんどん前に進んでいき伸びていきましょう。
しかし、変化を嫌う店長も存在します。
トレンドを追うことができず、古い体質から抜け出せないでいるお店もあります。
これまでのやり方に固執して、なかなか新しいやり方に変わっていけないお店があります。
既存客でまあまあ経営が成り立っている店舗ほど、変わることに鈍感です。
しかし、社会の変化とともに人々の好みやニーズは変わります。
変わったなぁと気付いてからでは、もうすでに遅いのです。
店舗経営が、時代のニーズを掴みきれず、手遅れになる前にできることがたくさんあります。
時代に取り残されないために
繁盛している店は、時流適応のやり方が非常に柔軟です。
さらにお客様のニーズをつかみ繁盛させようと、販売にも貧欲です。
たとえば、新商品の展示会に出かけたり、話題になっている店舗の定点観測をしたり、最新店舗の視察をするなどもニーズを探るために必要な行動です。
若者に人気のレストランやパーなどで、食事をしたりお客様の観察をすることもいいでしょう。
時間をフル活用して、トレンドを体感するように習慣づけていることは、繁盛店店長に共通で見られる特徴です。
つまり良い店長になるためには、常にまわりの情報に敏感になり、いい店舗があると聞けばそこに出掛け、自分の自でそれを見てみるということが大事なのです。
大手メーカーでも、常に業界のトップでい続けるのは非常に難しいことです。
しかしポイントはひとつです。
お客様の目から見て、明らかにいままでとちがう「新しいコト」を提案できているかどうかです。
特に、商品力(品揃えと商品開発)と人間力(営業、接客、サービス)において他店と圧倒的にちがう独自性をもっているかどうか。
売上が非常に好調でも、周辺地域でトップの販売効率を上げているとしても、そこに満足することなく、新たなことに挑戦し続けている店が繁盛店になるのです。
お客様がお店に行った時に、「ここはいつも新しいコトをやっているなあ」と思ってもらえるようになるとお店は繁盛店になります。
そしてそれをコツコツと続けていくと、超繁盛店になります。
店長は、時代のトレンドを自分の五感を使って体感することを、自分の習慣として意識づけしていきましょう。
以上「情報や流行に敏感で時流適応できる店長の店は繁盛する」でした。