計画したことを実行する際は、検証しながら行うのが期待する成果を実現する秘訣です。
では検証した時に「修正」すべき点を、どのような観点で見つけるといいのでしょうか?
修正案を実行するのもスピードが必要ですが、後回しにしたり、ダラダラと検証が長引くと繁盛店になる機会を逃します。
どこを修正すればいいのか?そのポイントを明確にして、効率よく実行した計画を検証しましょう。
それができて、はじめてPDCAサイクルは機能します。
検証を完璧にやろうと思わなくてもいいのです。
要は修正すべき点に1つでも気づいたら、即実行です。
店舗をさらに繁盛させたいなら、実行と検証と修正を繰り返して、必ず成果に結びつけていきましょう。
成果が出ている施策は公開することで、さらに成果を伸ばす
現在行っている施策で成果が出ていることがあるなら、計画の期限を決めていても続けるほうが良い。
もし支店があったり、提携している他店舗があるのなら、その成果が出ている施策を教えてあげましょう。
そう言われてしまうと、店長のあなたは今、どう思ったでしょうか?
「自分の店舗のアイデアを他店に教えるなんて、そんなことはできない。」
さらに「真似されるとこちらの売上が落ちたり、来店客が減ってしまうかもしれない。」
普通はそんなふうに考えると思います。
しかし、人が違えば全く同じことはできませんし、ある程度真似されたとしても、他店が行うことで客観的にその施策を検証することができます。
自分の店では、見えなかった修正点がたくさん発見できるかもしれません。
そうするとこれは、他店よりも抜きん出る施策を実行できるチャンスだと思いませんか?
そして、他店にも教えられることもあり、お互いに刺激しあって、さらにその施策が新たなアイデアを生むきっかけになることが多いのです。
教えることで、大きな収穫を得ることができるのです。
成功している施策をさらにアップグレードするポイント
①施策をさらに継続して実行すること
②具体的な成果を情報公開して、関係のある他店に広めること
③成功のポイントを公開すること
施策の修正計画を立てる手順
現在行っていることに修正を加える場合は、次のような手順で修正計画を立てること。
①問題点や気になる点を見つけて解決策を考える
・問題点に順位付けを行い、最も重要な問題点はどうしたら解決できるかを考える
・できるだけ店舗スタッフや関係者の意見を聞く
・仮説を提示してさらに関係者に意見を聞く
②修正案を実行するための意思決定する
・どうするかをすぐ意思決定すること
・いつまでに(デッドライン)やるかを明確にすること
・曖昧にせず、やるべきことの結論を出すこと
③実行計画を立てる
・実行するメインスタッフを決める
・具体的な数値目標や手段を決める
成果が出ていないことを明確にするためのポイント
成果が出ていないことについては、原因を参考に問題解決策を考え、決定し、実行に移すこと。
何が悪かったのか? 問題点が正しく把握されていれば、解決策は簡単です。
重要なのはスピードです。
すぐに修正案を作り実行に移すことが、成果を出すためには欠かせません。
慣れてくるとすぐに修正点が見えてくるのですが、慣れないうちは、どこをどう検証してどう修正すればいいのか、それが絞りきれずに悩んでしまうでしょう。
どうしようと悩んでいると、時間はあっという間に過ぎてしまい、実行する気力や熱意が薄れてしまいます。
だから事実を客観的に捉え、修正案を実行するために最低限下記のことを念頭に置いて、ひとつひとつ決められる所から文書化しておくと良いでしょう。
・Who(誰が) 担当者を決める
・What(何を)注目する商品、どんな行動をするかを決める
・When(いつまでに)期限(デッドライン)を決める
・How(どのように)方法と手段を決める
・How many(どれだけ)目標数(販売数、来店客数、売上など)を決める