店舗の賑わいは誰が作り出すものでしょうか?
お客様でしょうか? そのお客様は何を要因にして来店しているのでしょうか?
商品の品質や価格でしょうか?
これら全ての要となるのは店舗スタッフのモチベーションです。それを源にして店舗は活性化し、つねに賑わうのです。
「うちのスタッフは指示をよく聞くし、仕事は真面目にやってくれるけど、いまいち活気が出ないのが悩み」という店長がいると思います。
その原因は、店舗スタッフを管理しすぎているからかもしれません。
アルバイト店員による業務妨害的な行動も世間を賑わせている中で、管理を徹底したい気持ちはわかりますが、それでは根本的な解決になりません。
今一度、スタッフファーストで改革してみませんか?
スタッフのためになるべく自由な環境を整える
管理とは、人・物・金・時間・場所等を適切に運用し、業務の効率化を促進することです。必要な機能ではあるが、「管理しすぎる」ことは避けなければならない。
管理を強化しようとすると、どうしても規則や規制が増えてしまう。規則や規制が増えれば増えるほど、店舗スタッフの活力は失われていくものです。店舗スタッフがイキイキと働きやすい環境を整えることは店長の役割です。
人は物やお金ではありません。だから、あまり管理されることは好まない。必要最小限の管理は必要ですが、それ以外の部分ではなるべく自由な環境を整えるほうが、人間としての自主性や創造性の発揮が促されます。
人間は万物の霊長です。管理をする前に、教育・指導を通じて「自覚ある行動を促す」ことがまずは基本です。管理しようとすると反対に、管理の目をかいくぐろうとする人も出てきます。
管理は必要最小限にし、自主性や創造性が発揮される自由な環境を整えていきましょう。
店舗スタッフ1人ひとりに関心を示すこと
ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは、「愛の反対は、憎しみではなく無関心」「関心を示されないということが人間にとっての1番の不幸」ということを言っています。
店長であるあなたは、店舗のスタッフ1人ひとりに対して、しっかりと関心を示していますか? 関心はあっても、「忙しさから後回しになってしまっている」というようなことはないですか?
現場の職務に集中していると、スタッフのことはどうしても後回しになってしまいがちです。もっと「意識的に」関心を示すということをしていかないと、結局、手つかずのままになってしまうのです。
忙しいとそんなには時間をかけられないが、できる範囲の中で、次のようなことを心がけてみてはいかがでしょう。
・すれ違った時には必ず声をかける
・何かしてもらったら、必ず「ありがとう」を言う
・挨拶する時は、きちんと相手の目を見て挨拶する
・普段と様子が違う時は、そっと声をかけてみる
・5分、10分でもいいので対話の時間を作る
新しい目標に挑戦し続ける姿勢を示すこと
今までと同じことをやっていると、売上は下がってしまう。世の中はどんどん変化していき、同業他店が新しい動きをしてくるからです。今までと同じことをやっていると、組織がマンネリ化してきます。新鮮さを失い、惰性に流されるようになります。
組織としての新鮮さを保ち、業績を上げていくためには、常に新しい目標に挑戦していくことが必要です。店長自らが守りではなく、スタッフと共に攻めの姿勢を失わないことです。
新しいことに挑戦すれば、失敗はつきものだが、新しい目標への挑戦が店舗に活力を与えることに繋がります。
以上「店舗スタッフの仕事のモチベーションを上げる簡単な方法」でした。