店長が管理・指導する労働環境のハラスメント

労働環境のハラスメント

女性の管理職や、男性と同等に働く女性が増えたことで、女性に対する男性の行動が、問題になり「セクシュアルハラスメント」という言葉が注目されました。

それも時代や社会の変化に伴って、現代では男性女性を問わずに多様なハラスメントが生まれています。

自分ではその意図はなくても、受けた側がハラスメントを受けたと感じれば、それが問題になります。

店舗においても働くスタッフが増えてくると、様々な人間関係が問題になることがあります。

しかし、職場のハラスメントは表面化しないものが多いので、店長は自分自身を含めて、内部で何か起きていないか?常に目を配っておく必要があります。

スポンサーリンク

ハラスメントには明確な定義がない

ハラスメントとは、苦しめること、嫌がらせの意味があります。

基本的には、日常生活の中で、継続的に行われる行為を指すことが多く、他者に対して、精神的・身体的苦痛、損失・損害を与える行為全般のことをいいます。

このハラスメントという言葉を一般的にしたのは「セクシュアルハラスメント」ですが、時代や社会の変化とともに新しいハラスメントが生まれています。

これだけ社会的に問題になっているにも関わらず、ハラスメントには、明確な定義やガイドラインがありません。

一般犯罪のようにはっきりと具体的に表面化しないので、線引が難しいのも事実です。

だから被害者が<(精神的、身体的)苦痛を感じる>ことで、ハラスメントとなるのが怖いところです。

また加害者が自覚のないまま、ハラスメント行為を行っているケースもあります。

たぶん、ハラスメントに対する知識がないために、無意識に行われることが多いのではないでしょうか。

例えば、「子供はまだなの?」「結婚は?」など親身になってかけた言葉が、相手にとって精神的苦痛になってしまうケースなど、善意をもって行われたことが、ハラスメントになってしまう場合があります。

セクシュアルハラスメント

相手の意思に反する言葉や、行動による性的な嫌がらせを指します。

これには異性・同性を問いません。

最も多いのは、男性上司から女性部下に対するスキンシップや、異性としての興味を示す言葉です。

また、容姿や年齢に関する言葉に、差別を感じた際にもセクハラとなってしまいます。

アルバイトの応募に「うちは美人しか採りません」「受付は若い女性が適している」などと言えば、立派なセクハラです。

また、売場の責任者やベテランスタッフが、親しさを表現しようと学生アルバイトの肩をポンポンと軽く叩いたり、「○○ちゃん」とファーストネームで呼ぶのも同様です。

これまでなら、そんなことで・・・と思うかもしれませんが、今はこれが現実なのです。

ここで問題なのは、店長がセクハラ発言をしても、従業員やスタッフは指摘しにくいことです。

だから、セクハラを受けたと感じたら、個人のTwitterなどのSNSで「こんなことがあった」と投稿する可能性があります。

場合によっては、それが拡散されて、店舗のイメージダウンや営業停止まで追い込まれてしまうことがあるので、油断ができません。

「そんなことを気にしていたら、スタッフと何も話すことができないじゃないか!」と思われるかもしれません。

気にしすぎても業務に差し障りがありますが、大事なのは信頼関係が築けているかどうかです。

だから最初は職場を和ませることを重視するよりも、管理職として、尊敬される毅然とした態度をとっていきながら、店長とスタッフの信頼関係を築くことが大切なのです。

パワーハラスメント(パワハラ)

職務上で上位にいる者が、その職務権限や権力を盾に、部下や後輩を精神的に追いつめたり、無理を強要することがパワーハラスメントです。

体育会系のノリで新人を鍛える意味で、厳しく指導することは、昔の新人育成ならよく見られることでした。

指導する側は、業務中の安全指導の意味もあり、誠心誠意を込めて行っていると思いますが、必ずしもそうでない場合もあります。

さらに新人に無理なノルマや、ペナルティを与えるのもパワハラの1つです。

パワハラの原因の対象にされるのは、全ての管理職や先輩スタッフです。

大勢の人の前で部下を怒鳴ったりすることが、指導する本人にとっては、能力不足のスタッフを指導しているつもりでも、スタッフがそのことに苦痛を感じてしまうとハラスメントとなります。

熱血指導と暴力を勘違いしてはいけません。

理路整然とした言葉で、部下を納得させることができないなら、上司として能力不足と自覚するべきです。

<特にパワハラしてしまいそうなタイプ>

どこの職場にも、必ずいると言ってもいいスタッフのタイプがいます。

  • 何度も同じミスを繰り返すスタッフ
  • やる気がなさそうな態度をとるスタッフ

このようなスタッフには、どうしても強い口調で注意をしたり、繰り返し指導をしてしまうと思います。

しかし、こういうスタッフは実は真面目すぎて、自己中心的に物事を考えがちです。

つまり、何度も口うるさく注意や指導を受けるスタッフほど、パワハラと感じてしまうのです。

何度も同じミスを繰り返すなら、指示方法に問題は無いのか? 適切な仕事を与えているか? 相手を攻めるよりも自分自身の言動や行動を検証してみましょう。

やる気が無さそうに見えるタイプは、実はやる気があるのに外見で損をしているタイプかもしれません。

本人とじっくりと話をする時間を設けて、小さなことからできることを認めてあげていると、外見的な態度も変わって来るはずです。

指示する側に問題がある場合も、少なくありませんから。

<店長としてパワハラ予防に気をつけておくこと>

  • 自分自身がハラスメント行為を、無意識に行わないように自覚する
  • 店舗内でこのような行為が発生しないよう人間関係を掌握しておく

ハラスメント行為を具体的に一覧化し、該当行為の把握を促すことは重要な教育でもあり、予防策です。

代表的ハラスメント一覧

  • モラルハラスメント(モラハラ)

身近な人の非を発見し、執搬に非難を続け、卑しめたり、おとしめたりします。

そのことによって自分が優位な立場にあることを認知し、自分の自尊心を満足させるもの。

  • セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)

異性及び同性からの性的価値観による言葉や、行動による嫌がらせ。

性的に不快な環境をつくる(例えば大胆な水着の写真を貼る等)こともセクハラ行為。

また、これを見過ごすこともセクハラとなります。

・言葉や接触

・宴会での女子社員への浴衣、酌の強要

・嫌がる男性社員への風俗店への誘い

・結婚、出産、恋愛に関して執搬に話題とする

  • パワーハラスメント(パワハラ)

権力や地位を利用した嫌がらせ。

上位職位にいるものから、その支配下あるいは、下位職位者へ行われるととを指す。

言葉や暴力によるものや、退職勧告や自主退職への誘導など多岐にわたる。

  • ジェンダー・ハラスメント

セクハラが性的な嫌がらせであるのに対し、ジェンダーハラスメン卜は、性別への固定的な概念「男らしさ、女らしさ」に基づく言動による差別。

男性化か女性化によって受ける明らかなる待遇の違いによる、不快感も該当する。

以上「店長が管理・指導する労働環境のハラスメント」でした。