仕事の服装については、個人個人の認識の差が非常に大きい分野です。
ホテルや百貨店、高級飲食店などでは、服装や髪型のことまで細かい教育が行われます。
しかし、中小規模の店舗で案外軽視されがちなのが店舗スタッフの「外見」です。
ところが身だしなみは、細かいところまでは教えてくれないことが多いのです。
それどころか店長自身が、服装や外見に無頓着な場合があります。
店長は雇っているスタッフの見本です。
多くのお客様や取引先の担当者、そして自店のスタッフと接触する機会が多いだけに、見本となる外見を常に意識しておかなければいけません。
仕事の基本は、挨拶をちゃんとして時間を守り、服装をきちんとすること
服装は、接客に関わるなら重要な意味を持っています。
でも、流行の最先端を取入たり、高級品を身につけるという意味ではありません。
服装に、自分の気持ちをきちんと込めるということです。
一般的には笑顔と清潔感を大切にと言いますが、誰かと会うときの服装は、その人に対するおもてなしの気持ちそのものという意味を意識することです。
スーツや制服の場合は、パンツがきちんとプレスされているか?、ワイシャツの袖口が汚れていないか?、上着のポケットがよれていないか?、ネクタイにしみはついていないか?、靴は磨かれているか? ちゃんとチェックできているでしょうか?
服をプレスまでするのは面倒というなら、それが、あなたの相手に対する気持ちや仕事観そのものであり、相手にはそのだらしない点がそのまま伝わるということです。
服装にだらしないスタッフがいれば商品に失礼ですし、それを買ってくださるお客さまにも、一緒に働く仲間に対しても失礼です。
そんなスタッフが働く店舗で、気持ちよくお買い物やサービスを受けたりできるでしょうか?
ほとんど厨房に居るから、汚れが付いても仕方がない、汚れは仕事の勲章だから良いのだ、なんて考えてはいけません。
自分の服装や外見を客観的に見る癖をつける
服装のことには、なかなか注意をしてくれる人がいないだけに、無帳着でいると怖い。
特に店長には、恐れ多くて誰も注意しようなんて思いません。
まさに裸の大様状態になってしまいかねません。
自分はまったく気づいていないのに、影で店長やスタッフを評価して噂を流しているお客様が確実にいます。
せっかく心をこめてサービスしても、服装で台無しになってしまいかねません。
いままで服装に無頓着だったとしたら、まずは興味を持つことです。
買わなくても百貨店など、高級店舗を歩いてみるだけで違います。
百貨店で働いている店員の服装や外見の雰囲気、仕草をじっくりと観察してみると多くの発見があると思います。
そこで何か得るものが発見できたなら、まずいい靴下を買ってみましよう。
少しずつでも良いものを身に着けていると、どんどん見る目ができてきます。
フォーマルな服装は滅多に着ないものだから安物で良いですが、普段から人前で着ているものは良いものを選んだほうがいい。
いたずらにお金をかける必要はありませんが、手間をかけることは絶対に必要です。
以上「店長は店舗スタッフの服装を清潔感重視で正すこと」でした