店長、計画したこと、思いついたアイデアを実行して、その成果はどうでしたか?
上手くいった? あまり結果がよくなかった?
では次はこれにチャレンジしよう!って、ちょっと待ってください。
結果はどうであれ、ちゃんと検証を済ませていますか?
上手くいった要員は?
結果が出なかった要員は?
次の計画に前回の挑戦で得たコトを反映させないと、店舗や店長としての技量に成長はありえません。
実行後の、どうだったかの「検証」無しに十分な成果はでない
特にビジネスにおいて、成果を検証するのは当然のことです。
しかし、この検証が苦手に思っている店長が多いようです。
上手く行ってたら、自信過剰になって検証なんか必要ないとでも思っているのでしょうか?
逆に思うような成果が得られないことで、現実逃避をしているのでしょうか?
店長、今実行していることは、必ず途中で立ち止まって、やっていることを振り返って考えることが必要なのです。
さらに検証は1ケ月が終了してからでは手遅れです。
できればひと月の中間点、10日ごと、または週単位で進捗状況を確認して、順調に計画が運んでいるのか、どこかに問題点や改善するところはないかを検証するのです。
共同経営者や店舗スタッフがいるなら、1週間ごとにミーティングをする機会を設けて、現在実行している計画を検証する「週間PDCA」のようなものをするとが良いのですが、最初は目に見えた成果もわからないので、半月ごとでもかまわないでしょう。
普通は、計画通りにいくことはまずあり得ないと思ってください。
必ず目標としていることとのギャップが生じ、問題が発生します。
問題の真因がつかめれば、解決策も立てることができるので、月の後半に向けて計画を修正しながら実行することが可能です。
その方が良い成果が得られやすくなると思います。
だから途中で方向転換することは、悪いこととは思ってはいけません。
それも計画の想定内と考えるべきなのです。
検証とは何をするといいのか?
検証が不十分になってしまう原因は、何をどのように検証するかが決められていないため、時間ばかりかかり、結論が出せないところにあります。
次の4つのポイントを押さえて検証すれば、時間も短縮され、効果も上がるはずです。
4つの検証ポイント
①「成果の出ていることは何か」
②「成果の出ていないことは何か」
③「成果の出ていない原因は何か」
④「今後どうするか」
成果が出ていない原因を徹底的に追求すること
店長が自分だけで計画を検証しようとすると、どうしても自分に甘くなってしまいます。
客観的な視点が持ちにくいということです。
またチェーン店なら本部の上司から成果の出ない原因を質問されると、自分以外の他のものにその原因を求め、言い訳をしてしまうことがあります。
上司もそれ以上踏み込まないため、本当の原因はいつまで経ってもわからない。
「なぜ成果が出ないのか」、当事者が本気で議論しないと、真因はわからないのです。
本当の問題点を見極める方法
経営者や優秀な店舗スタッフになると、店長が話す「上手くいかない様々な原因」を一通り聞いただけで、即座に真因を見極める能力を備えています。
真剣に問題解決に向き合ってきたことで培われた「洞察力」を兼ね備えているからです。そんな人にごまかしは効きません。
「真因」を見極めるコツ
①問題を引き起こしていると考えられる原因を遠慮しないで全て出す
②原因を「環境」と「問題点」に分解する
「環境」とは、問題の要因ではあるが、自分ではどうにもならないもの
「問題点」とは、原因の中でも解決可能なものや、自分の力で改善可能なもの
③問題に最も影響を与えている「本当の問題点」は何かを、深く長く自問自答し続ける。
以上、「店舗が成功する秘訣は計画実行後の検証にある」でした。