店長として想定した売上目標の達成のための計画や施策は、何案ぐらいありますか?
もしかして、単純な思いつきだけで終えていませんか?
施策のアイデアが湧き出てきたら、できるだけ具体的に計画をしてみることをお勧めします。
つまり、具体的に仮説を立てて、実際に実行するとどうなるのか?何が起きそうなのか?をイメージするのです。
仮説が立てられなければ、どんなにアイデアがあっても、無鉄砲な計画になってしまいます。それでは店長として失格なので、ここを読んで少し学んでみましょう。
目標達成の実現を100%に近づける仮説構築力をつける
店長として目指すべきゴール(目標)が明確になれば、次はどのようにしたら達成できるのか、様々な観点で仮説を考えて、最適な方法を選択してみよう。
この仮説を店長自身で考えることこそ、店長にとって最もやりがいのある重要な仕事です。
ただ慣れてなかったり、頭の中でイメージする作業が苦手な店長では、仮説が全く思いつかないとか、的外れな仮説を立案してしまう。それでは、現場の責任者として問題ですし、指示されたスタッフもどうすればいいのか迷ってしまうでしょう。
そして、仮説は1つだけでなく、最低3つか4つの方法がすぐ頭に思い浮かぶようでないと、勉強不足と言われても仕方がありません。
売上を今より増額したければ、50案以上の仮説が欲しいところです。
今からでも遅くはありません。
ここで仮説構築力を磨き、身につけるためには次の4つのことを意識的に実行することです。
仮説構築力向上4つのポイント
①時流に適応する
④成功事例を導入する
③原理原則を見直す
④問題意識を持ち、解決策を立てる
時流に適応する手法を考え、実行する
時流とは、その時代の風潮とか、傾向のことです。
売上目標を達成するためには、来店するお客様の変化を素早くつかみ、お客様のニーズにあった商品、サービスを提供することがポイントになります。
今は、新聞、雑誌の他、TV、インターネット、携帯電話など様々な媒体で情報が溢れていて、情報を探るにはとても便利な時代になりました。
しかし、信憑性の薄いものや、個人の主観的な情報も多いので、何が信頼できるのかわかりづらくなっています。
だから、来店してくれるお客様の立場に立って考え、今の顧客の心理に共感するような施策を考えることが必要です。
店長が意識すべき時流を知るポイント
①好調な店舗や話題の施設を定期的に、集中的に、自分の目で見て体感し、自分なりに生身で感じることを大切にして記録する
②今までは考えられなかった(関心もなく無視していた)「えっ!」と思うような話題や事象に積極的に興味を持って、自分で調べてみること
③時代の先を見るのが上手な人をベンチマークして、その人の著書や発言を聞くこと(セミナーやトーク番組を見聞きしたり、直接話しができる機会があれば良い)
様々な成功事例から謙虚に学ぶ
イメージする作業が苦手な店長でも、仮説構築の最も効果的なやり方があります。
それは、成果が出ている店舗の成功事例から学ぶことです。
そのためには、日頃から繁盛店や好調店舗の情報を意識して、常に頭のアンテナを張っておくことです。
雑誌やインターネットでの情報では、あまり役に立ちません。
それどころか、巷に流れている情報は、ライバル店の店長も同じように見て、仮説を立てている可能性が高いのです。
ライバル店の店長と同じことをしていては、優れた施策でも二番煎じになる可能性があります。
だから、成功している店舗に店長自身が実際に出向いて、「なぜ繁盛しているのか」を自分の目で意識的に観ることです。
できれば直接オーナーや、店長の話が聞けたら良いと思います。
その時には、虚勢を張らずに、まず成果を素直に認め、他店から謙虚に学ぶ姿勢が重要です。
成功事例は否定のしょうがないのだが、ダメな店長は成功事例を見たり、聞いたりしても、「業種が違う」「会社の規模が違う」「商圏が違う」「競合が違う」などと否定的に捉えたりします。
「どうやったら自店に取り入れられるか」と前向きに考えない限り、意味がないのです。
『賢者は愚者から学ぶが、愚者は賢者から学ばない』という有名な格言がありますが、まずは成功者から学ぶことが最高の近道なのです。
以上「売上目標達成のために仮説を構築する力を学ぶ方法」でした。