どんなお客様が来店しても、動じずに積極的に接客したいと、店舗スタッフなら思っているでしょう。
でも実際には、新規のお客様の対応にオロオロとしてしまったり、「もっとこうしてあげればよかったなぁ」って緊張と反省の日々ではないでしょうか?
接客対応に課題意識を持っているあなたには、是非とも接客のイメージトレーニングをして欲しいと思います。
すぐ先の未来にいる自分の行動をイメージする
ブロのスポーツ選手や、経験豊富な営業マンは「結果を確実に出す」ための習慣として、イメージトレーニングを実践しています。
自分の理想的な行動を頭の中に描けばいいという簡単なものですが、現代人は物事を難しく考えてしまうところと、常に自分を疑っている傾向があるので、イメージトレーニングが難しいと思っている人は多いようです。
だから、書店のビジネス書のコーナーに行けば、イメージトレーニング関連の自己啓発書がたくさん売られて人気です。
ビジョン(未来像)を描く、イメトレのコツ
イメージトレーニングのコツは、こうしたら、ああして、こうなったら、こうして、だかうこうなって・・・といった感じで、少し先の展開を頭の中で描くだけです。
そのビジョンが具体的で鮮明であればあるほど、理想の行動ができるようになります。
売り場で行っている実演販売買でも、イメージトレーニングでお客様の良い反応が得られて、売上がアップするかもしれません。どんなお客様が目の前に現れても、販売トークを臨機応変に変えて、その場を盛り上げることができるでしょう。
イメージトレーニングは、前日でも、行動の直前でも、何度も行うようにするといい。
例えば、現場に向かう電車の中や、飛行機の中で、集中して行う。
ただし、車やオートバイなど自分で運転している場合は、集中力が削がれるのでやめておきましょう。
現地に着いたら、あれをして、こうやって、そしたら、こうなって、だからこれをああやつて・・・といった具合に、イメージトレーニングをしてみよう。
イメージトレーニングをしないで、行き当たりバッタリでも器用に接客をこなしてしまう天才肌のスタッフもいますが、一般的にはそれだと成果がなかなか出ません。
店舗スタッフが、ちゃんと事前にイメージトレーニングをしているのか?、店長のあなたがそれを知りたいのなら、現場を担当する新人の店舗スタッフにドンドン質問してみます。
「販売先に着いたら、まず何をしますか?」
「次に何をしますか?」
「それが出来たら次はどうするの?」
「もしお客様が、こう言ったら、どうする?」
イメージトレーニングができていないと、次第に回答に行き詰まっていくものです。
先が読めない。つまり、具体的に行動がビジョン化されてないのです。
しっかり、頭の中でイメージが出来上がってない。
しかし、経験豊富な店舗スタッフは、完全に接客のビジョンが出来上がっています。
接客中に起こりうる様々な展開を想定して、先の先をイメージしています。
例えて言うなら「自分が主役のドラマのシナリオがしっかり出来上がっている」といいうこと。
だから接客の仕事の前にちょっと集中して、イメージトレーニングをする習慣を身につけてください。
ちなみに、失敗するところを鮮明にイメージしてはいけません。失敗が現実化する可能性が高いですから。
接客するお客様を選ぶ勇気と判断力を持つ
イメージトレーニングの成果を試そうと、来店したお客様を見つけて、開口一番「なにかお探しですか?」と接客を始めるスタッフがいます。
しかし毎回この調子では、せっかく品定めをしていたお客様の気持ちも一気に冷めてしまいます。
平日の午前中や昼間など、あまり来店するお客様もいない時は、1人でも店に足を踏み入れた途端、獲物を見つけた獣のように過剰な接客をしてしまいそうになる、その気持はわかります。
でも、それだとせっかく来店してくれたお客様も、Uターンして帰ってしまいます。
中には、すぐに接客して欲しいと思って来店するお客様もいます。
では、いったいどんなお客様を接客してあげればいいだろうか?
ほぼ同時に来店されたお客様の中でも、どんなお客様を接客するべきか、いくつか例をあげましょう。
①「真剣に商品を探しているお客様」
②「商品に興味を示しているお客様」
③「お客様が商晶に目を向けた瞬間」
④「お客様が商品を手にとった瞬間」
⑤「お客様の方から近づいてきた」
⑥「なにか悩んでいるお客様」
⑦「お客様が疑問を抱いている様子」
⑥「お客様が売場の前で足を止めた瞬間」
⑨「お客様が販売員をさがしている」
など、このような時には、すばやく接客してみてください。
もちろん、店舗スタッフがとるべき判断や行動は、常にお客様の反応に左右されますから、もし接客してお客様の反応があまり良くなかった場合には、接客を中断しましょう。
そういうお客様は、自分で考えたいと思っているのでそっと見守るぐらいがちょうどいいかもしれません。
その方が、買ってくれるものです。
いずれにしても、イメージトレーニンをした上で、接客するお客様を見極めて選ぶように心掛けましょう。
それができないと、大きな成果を出すことはできません。
以上「接客のイメージトレーニングで売上アップ」でした。