もし、急に店長になった時、新任店長に求められること

ある程度同じ店舗で働き、経験も実績もできてくると、それに比例して店舗の売上もアップしていきます。

現在の店長としては、次の展望を見据えながら、現在の店舗を期待できるスタッフに自分の代わりに店長職任せてみようと思うはずです。

だから、現店長としては十分吟味して考え抜いた末で、そのスタッフに声をかけるのですが、言われたスタッフはきっとびっくりして戸惑うかもしれません。

もし、店長から「店長になって頑張ってみないか」と声を掛けられたら、どうしたら良いと思いますか?

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チャンスは突然やって来るもの、チャンスに次は無いと思え

もし店長になって欲しいと打診があったなら、快く喜んで引き受けたほうがいい。

現在、店舗のスタッフとして働いている方にとっては、驚くことかもしれません。

しかし、ある日突然、「来週から●●店の店長になってみないか」と上司から言われることは、よくあることです。

理由は、急に店長を辞める人も多いので、空きができる場合や、新店舗を開店する場合や、現店長が会計や経営に専念したいという場合があります。

店舗側の制度にもよりますが、副店長や店長候補といったキャリアパスに入っている場合は、「そのうち店長になるかもしれない」という心づもりができます。

しかし、そうした制度がない店舗の場合は、本当に突然の辞令になります。

あるいは、副店長になったと思ったら、すぐに店長へ昇格と言われ面食らう、という場合もあります。

だから、心の準備もできていない状態で、店長になることが決まるため、多くの人は何から手をつけていいのかわからず、非常に戸惑います。

「ちょっと考えさせてください」「まだその能力は無いと思うので」と、1度保留にしてもらったり、断る人もいますが、チャンスは何度も訪れるとは限りません。

せっかくのチャンスですから喜んで受ける、というのが基本です。

このとき、悩んだり、ごねたりすると店長の印象が悪くなるだけでなく、自分の気持ちも切り替えられません。

それなら、最初から喜んで引き受けましょう。

できるかどうかの不安はとりあえず脇に置き、「やります!」と前向きに答え、気持ちを切り替えましょう。

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店長はマネジメントに徹することが基本

店長になる人は、現場での実績が認められた人なので、優秀なスタッフとしての手腕が上司から認められているということです。

ただ、店長というマネジャーの立場になったときに、うまく店舗運営ができるかどうかはわかりません。

急に店長になると、それまでと同じように店舗スタッフとして仕事をしてしまう人がいます。

それは店長経験が無いから、なにをやればいいのかわからないから当然です。

しかし、店長にスタッフの立場は求められていません。

店長が普通にスタッフとしてふるまってしまうと、マネジメントがきかないお店になってしまいます。

だから店長の仕事が何かを、認識する必要があります。

飲食店も小売店も、多くの店長はスタッフもやらないといけないので、カリスマスタッフになろうとしますが、これをやると失敗します。

店長は、マネジャーのスタンスでプレイヤーをすべきです。

やりながら教えるというスタンスで、現場に入ります。

そうすれば、現場のオペレーションをやりながら、マネジメントをすることができます。

基本的にスタッフに対してやって見せるといった、仕事を教える一環でプレイヤーとして入るのはOKですが、マネジメントをおろそかにしないことです。

店長になり始めの頃は、「プレイヤーからマネジャー」という切り替えが、真っ先に求められます。

店長に求められる3つのミッション

店長に求められる「3つのミッション」とは?

(1)人材の育成

店長の1番の仕事は、人材の育成です。

スタッフを育て、自分の分身をつくることが必要です。

そうしないといつまで経っても、自分がプレイヤーのままになってしまい、ずっと店舗スタッフとして働くことになります。

スタッフを成長させることが第一であり、それを通じて店長も成長するのです。

(2)常に適正な利益を出す

店舗運営には利益予算があり、きちんと利益を出すことが求められます。

「店長になったばかりなので、すぐに利益が出ません」といった言い訳は通用しません。

店長として着任したときから、店舗経営に関する数字は求められます。

(3)経営理念をスタッフの前で体現する

店舗によって、経営理念や信条、行動規範といった、店舗の軸があります。

それをしっかりと率先垂範する、行動レベルでスタッフに示すことです。

どのミッションも、店長になる前に認識しておくこと。

これら3つのミッションをしっかり覚えて、店長になる心構えを作りましょう。

以上「もし、急に店長になった時、店長初心者に求められること」でした。

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