自社の戦略を知り、近隣の競合店に負けない店を経営するには?

今やいろいろな業種・業界で競合が存在する日本。
自分達の店がいくら頑張っていても、競合がそれ以上に頑張って優れた店舗を作り上げていれば、お客様は比較検討し優れた店舗に移ってしまう。

だから常に店長は、他店に負けない際立った魅力と、存在感のある店舗を作らなければならない。
それには、競合を圧倒するという視点を持つことが重要です。

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店舗コンセプトと独自性ある商品

<限られた店舗面積の中で、商品とサービスの十時に必要な店舗コンセプトとは?>

自分達の会社や店舗が、お客様に対して何をしていきたいのか?
何をお客様に提供したいのか?という戦略的な部分を明確化させておくこと。

経営理念のようなものが無かったとしても、朝礼や会議の度に経営者の哲学や、経営者が普段繰り返し言っている、『お客様のために何に取り組むのか、我々はどうお客様に貢献していくのか』という言葉が何を意味するのかをよく考えてみれば良い。

そういった理念や戦略を、更に具体化して店づくりや品揃えに落とし込んだものが『店舗コンセプト』となります。

この戦略に対する思いの強さや実行度、競合店が持つ店舗コンセプトも参考に磨き上げ、自分たちが独自性のある表現としてお客様に提示することが重要になります。

つまり経営理念や戦略で、独自性の高い商品をお客様に提供していくなら、具体的に今自分が預かる店舗で、どの商品が独自性の高い商品なのかが、指先確認できなければならない。そして来店してくるお客様が、その商品を自店の独自性ある商品と認識し、支持してくれているかどうかが、これからの店舗経営の未来をイメージするためにも重要となります。

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お客様は常に進化する、そのことに気付けるかどうか

お客様は、常にシビアに競合店と自店を見比べています。
インターネットのオンラインショッピングが普及して、さらに厳しい目が向けられるようになりました。
競合店やネット通販に負けじと、各社は各店舗における商品やサービスの品揃えレベルを、相当高くしています。
さらにプライベートブランド商品を考案したり、売り場を改装したり、商品力を高めようと頑張ることは大事です。

しかし移り変わりの変化が早い環境の中で、かつて独自性が高かった商品や売り方も、今やどこにでもある当たり前の商品、売り方になってしまっているのではないか。

◎例:ファミリーレストラン

<開業直後>
・家族全員で楽しく食事ができるメニューを持つ店舗は、案外少なかったので流行。
・特に女性客と子供が、気軽に利用して満足できるメニューを提供していることが喜ばれた。
・性別、世代もニーズも多様なファミリー客を満足させることができた。

そして至る所にファミリーレストランが開業しました。

<現在>
・どんどん競合店舗が増加
・既存の居酒屋が、居食屋として食事メニューを充実。
 ファミリーレストランの客層を奪い始めた。

お客様が減った原因を経営者が考えても、メニューや接客が悪いわけではない以上、悩んでしまうかも知れません。

しかし本当の原因は、「お客様の進化にお店がついていけなくなった」ということです。

そのようになると、更に企業は戦略と店舗コンセプトを磨き込み、高いレベルの商売に挑戦する必要が出てきます。
だから店長は自社の戦略やコンセプトが意味するもの、目指すべきレベルを十分に理解して競合と戦っていくことが重要です。

店舗が少ないエリアは、店舗のレベルが相当低くても、お客様はその店舗で買うしかない。
ところが競合が現れて、商売が厳しくなるとそうはいかない。限られたお客様を奪われかねません。

だから自分達が何をしたいのか、どのレベルまでやりたいのかを押さえて、常に競合を意識し切磋琢磨し、自分達の戦略や店舗コンセプトを最大限魅力的に発揮できるように店舗を指揮しなければならない。

そして日本のトップレベルの企業が店の隣に出店してきても負けないぐらいまでの企業づくり、店舗づくりを思考することに取り組んでいくことが必要です。

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