お店の売上を増やすためには、お客様に与える「安心感」は重要な要素のひとつです。
「ここの生鮮食品はいつも新鮮」「商品の在庫がいつもある」「店員の案内が丁寧」など、お客様が安心して店舗を利用した中で出る喜びの声は、店舗経営にとっても励みになります。
もし、商品に不備があったり、店員の態度などによって、このお店は大丈夫かな?とお客様に「不安」を抱かせると、間違いなく売場やお店から遠のきます。
接客や販売では、お客様をいかに安心させるかが重要です。
どうすればお客様に「安心」を感じてもらえるのか? 考えてみませんか?
安心感を与える接客術とは?
接客時の店舗スタッフの立ち位置を、意識したことがありますか?
お客様は、店舗スタッフと向き合った方が「安心」できるのか、それとも横に並んだ方が「安心」できるのか、どちらが正解だと思いますか?
実は後者が正解で、正面で向き合うとお互いに「緊張感」が生じてしまいます。
だから接客する時の立ち位置は、お客様の横に立つことです。
ヨドバシカメラなどに行くと、ベテランの店員は必ずお客様の横に立って、商品の説明をしています。向かい合って説明している店員は、ほとんど居ないと思います。
これが、お客様に「安心感」を与える第一歩ということになります。
立ち位置以外にも、接客の際に言葉で「安心感」を感じさせることもできます。
例えば、今ひとつ商品の購入に迷いがあるお客様には、「先ほどのお客様も、喜んで購入されましたよ」とか、「これは人気の商品で、たくさんのお客様がご購入してくださってます」などと言ってみるとよいでしょう。
「自分以外にも、購入者がいる」
と、お客様に思ってもらうことができれば、「安心感」が生まれ、購入に前向きになってくれます。
特に、近所で知っている人が購入しているということがわかると、安心して購入に踏み切ってくれるものです。
また、「お客様、いかがですか?」と言うのではなく、「お客様も、いかがですか?」。
「奥様、どうぞ」ではなく「奥様も、どうぞ」と、微妙に言い回しが違うだけでも、同じ効果が期待できます。
お客様は、人気のある商品や、他の人がたくさん買っている人気商品に魅力を感じるのです。
中には「みんなで買えば恐くない」という心理も、そこに働いているのかもしれません。
ちょっと工夫をして、お客様を安心させて、お店の売上をアップさせてください。
お客様を「王様気分」にさせて、気持ちよく買い物をしてもらうための心得
背の高い店員から見下ろされるように、接客されたらどんな気持ちがしますか?
これは想像してみただけで、お客様にとって、感じのよいものではありません。
でも逆に、お客様を持ち上げて、心理的に高い位置から店員を見下ろすようになると、まるで王様気分になったようで、お客様は気分がよいかもしれません。
お客様を「王様気分」にさせたければ、店員は、お客様の視線よりも低く構えるようにすることがポイントです。
たとえば、接客台なるものを用意して、お客様の視線を販売買の視線よりも高い位置になるようにしてみるとか、テーブルやイスなどを用意した着座式の接客スタイルならぱ、イスの高さを調節して、お客様よりも目線の位置を低く抑えることができます。
立ちながら接客する場合は、やや腰をかがめて行うといい。
そうすれば、お客様も自分が丁重に接客されていると感じて、気分をよくしてくれるでしょう。
これは、靴売場などでよく見る光景です。
売場にもよりますが、よく観察してみると、店員はお客様よりも、低い姿勢で構えています。
靴のサイズを履き比べるために、お客様を椅子に座らせて、靴を履かせている店員は、たいてい膝まづいています。
これが、お客様を王様気分にさせている好例です。
お客様を王様気分にさせたい時は、お客様の目線よりも低くすることです。
自分の目線の高さや位置を意識して、接客し姿勢を考えてみてください。
視線の高さや位置は、販売力を左右することになるのですから。
さらに、子どものお客様には話を聞いてあげる時も、腕を組んで、見下ろす態度ではいけません。
ちゃんと膝をついて、子どもと同じ目線で話を聞いてあげると、子どもとの信頼関係を深めることができます。
このように目線の位置は、お客様の気分を左右するぐらいに、接客にはとても重要な事なのです。
以上「お客様に「安心感」を与える接客とは?」でした。