合格しました。そう通知を受けた求職者の心はその瞬間に頂点に達して、入社後に仕事をする自分の未来の姿をイメージして心が踊るものです。
しかし内定が決まるのが早過ぎると、だんだんこのモチベーションが下がっていきます。そうなると仕事への期待感が薄れて、入社後に期待した働きをしてもらえないということもありえます。
ではどうやって内定者のモチベーションを維持させて、仕事への夢や期待を持ち続けてもらえるのか?
就職内定者とモデル社員との交流
求人をして内定社員が決まって、あとは入社の日を待つのみ。その日まで新人社員を受け入れる準備も進めながら、どれだけ戦力になってくれるかと想像を巡らすものです。
新人の社員が入社してすぐに自社の業務で活躍するかしないかは、入社前に何をするかにかかっています。
◎入社時に働くモチベーションが高い場合
仕事を覚えるスピードや意欲、周りとの協調性など様々な部分でプラスの効果を生み出します。
◎入社時に働くモチベーションが低い場合
求職者の仕事を覚えるスピードや意欲、周りとの協調性など様々な部分でマイナスの効果を生み出してしまう。
求職者のモチベーションが一番上がる瞬間って、いつだと思いますか?
それは、合格連絡をもらった時です。自分の希望していた会社に入れたことで、モチベーションはピークに達し、それ以降は放っておくと下がる傾向にああります。下手をすると、働き始める頃には、面接で語っていた熱い気持ちがすっかり冷めてしまっていたり、働くことに対して不安を抱え、ついついマイナス志向になりがちです。
早くに内定を出してしまうと、しばしば起こりえることです。
では、内定(合格)通知を出してから働き始めるまで、会社側はどのように求職者フォローを行えばいいのだろうか。
◎内定出しから期間が開いてしまう場合、入社前に店舗の社員と交流の場を作る
事前に交流しておくと、働き初めから既存の社員とスムーズなコミュニケーションをとれるようになります。
また、若手を中心に交流会を行うことで、自分の目標となる先輩社員を見つけることができるという利点もあります。
その際、店舗で最も尊敬を集めている人や売上を上げている人がモデル社員として参加することが大事です。
就職内定者のプレ勤務と「働く」決意
働き始めるまで期間が開く場合のもう一つのモチベーションアップ施策は、体験的にパート・アルバイトとして事前に働いてもらうことです。学生であればインターシップ制度を利用させるのも良いでしょう。
イベント的な交流だと気後れしてしまう人が、最近は多いと聞きます。人付き合いがあまり得意でない人でも業務を通じてなら、先輩社員と交流もしやすくなります。
◎ポイントは完全なる個別対応であること
内定者のキャラクターに合わせたメンターを教育担当として付き添わせます。そして、業務の優先順位付けを行い、進捗具合に合わせて求職者の興味のあるものから教えていきます。
これにより、早く働き始めたい、もっと仕事を覚えたいという動機付けになり、スムーズなスタートが切れるようになります。
◎入社前モチベーションアップの最後のポイントは、働き始めるにあたって「この会社(店)で働くこと」を決意させること
みんなの前で宣誓するというような大げさなものではなく、代表の経営者と一対一で話し合い、「働く」という決意をさせるのです。
その際、いきなり決意をさせるのではなく、まずは働くにあたって不安なことはないかの洗い出しを行い、不安を取り除き、安心感を与えることが大事です。ここでは少し強めに詰め寄ってもかまわない。そのために事前に安心感を与えるのです。
特に今の新人は打たれ弱いという傾向にあるようですから、よく話をして気持ちをなじませておくといいとおもいます。
以上のようなプロセスを経ることで、働くことへの不安がなくなり、仕事をすることへのモチベーションがアップするのです。
以上「就職内定者の仕事へのモチベーションを上げて維持する方法」でした。