求人広告を見ると最近は動画を掲載しているところもあるけど、基本は写真です。文字だけではわからない部分、職場の雰囲気とか、服装とかがよくわかるので、結構選択するときのポイントになります。
セオリーでは女性、笑顔がよく言われることですが、それもケースバイケース。若い女性ばかりだと、男性や特に中高年層は敬遠してしまって経験者が集まりにくくなります。逆に男性ばかりだと、体力的にキツそうなハード系のイメージがでてしまいます。
どんな写真が求人広告には合うのか、ちょっと考えてみませんか?
求人広告の写真は親近感の演出が命
求人広告の写真は、求職者が職場を選択する上でとても重要なコンテンツです。文章で説明するよりも写真で見せたほうが現場の雰囲気や人物イメージが伝わりやすく、親近感を訴求しやすい。
とくに今はブラックバイトやブラック企業など、職場の雰囲気を重視する人が多くなっています。それだけ求職者が慎重になって、求人広告を見ているということです。
そういった視点で言うと、求人広告の写真次第で応募者に優秀な人材が集まるかどうかが決まるといっても過言ではない。
写真のポイントは、①笑顔、②女性、③声です。
①自然な笑顔
よく、こういった求人広告を目にしたことはありませんか?
「なんだか嘘っぽい笑顔……」
俗にいう作り笑いというやつです。芸能人やモデルではないのに無理して笑顔をつくると嘘っぽくなります。これだと文面で書かれていることも、嘘っぽくなりそうです。
嘘っぽい写真は大抵の場合、「歯が見えていない笑顔」であることが共通しています。本当に笑っているの?と聞きたくなるような笑顔です。それだけでなんだか、会社・店舗としての信用が失われてしまいそうです。ではどうやって、笑顔を作ればいいのか。
5本以上歯を出して、いーって笑ってみよう。2本でも3本でも駄目です。ハニカミ笑顔になってしまう。どんな人でも、不思議と5本以上の歯を出して笑えば本物の笑顔に見えてくるもの。
でも歯並びがあまり良くない人は、ちょっと控えめにしたほうがいいかも。
また、口は笑っていても、目が笑っていない人がいますが、そんな時は目をギユツとつぶらせて写真を撮る。そうすれば、どんな人でも顔をクシャクシャにして笑っている笑顔が完成します。
あくまでも自然に見えるように。
②女性は安心感と親近感を誘う素材になる
求人媒体の求人広告における「女性」比率は異常に高く、使用される写真の約70%は女性です。
女性の存在は、その職場に対する安心感や親しみやすさを印象づけてくれます。特に機会メーカーやIT産業など、ちょっと堅苦しくてハードなイメージがある職業には効果的です。
給与や時間、福利厚生、社風、研修といった要素による差別化に、更に付加価値として女性を起用する求人広告が増えています。
しかし、どんなに容姿端麗でも、アイドルやモデルのような女性ではレベルが高すぎて嘘っぼく見えてしまい、逆効果になってしまいます。
やっぱり撮影するなら、職場にいる女性たちに協力してもらうのが一番いい。
1人だと嫌がる女性が多いから、できるだけ同僚と一緒に撮影してあげよう。
そして女性とセットにして写真に収めて欲しいのが、実際の職場風景か、仲間の笑顔です。やはり、写真も現場の温度感がとても重要になります。
③撮影は声を出して会話をしながら撮ると自然な印象になる
求人広告の写真に躍動感を持たせるポイントがあります。それは「声」 です。
「写真に声なんて関係ないのでは?」「どういう意味?」と思うかもしれないが、求人広告の写真において重要なのは声なのです。
撮影するときに会話をしながら「ハイ、チーズ」と言って撮影するのです。よくアイドルとかの撮影シーンを見ていると、カメラマンがモデルに声をかけながら撮影していますよね。あれってモデルをリラックスさせる意味もありますが、現場の空気感というか、自然な臨場感を写し取りたいという思惑もあるのです。
職場がわかる写真であれば、職場の良いところを声に出して説明しながら。
社員がわかる写真であれば、社員の良いところを声に出して説明しながら。
仕事がわかる写真であれば、仕事の良いところを声に出して説明しながら。
実際に声に出しながら、撮影することが重要です。そうすると自然に写真に躍動感が出る。それはなぜでしょうか?
ただ単にガッツポーズをして撮影した写真と、「ウオーッ」という声とともにガッツポーズして撮影した写真。どちらが喜びを伝えられると思いますか?
当然、後者です。
伝えたいメッセージを実際に声に出して、求人広告用の写真を撮影することも大事なポイントです。
このように、求人広告の写真を撮影する際にも、こだわりや想いを込めることで、より現場の雰囲気や働いている人物のイメージが求職者に伝わります。そして、明確なイメージを感じ取った求職者からの応募をたくさん集め、その中から一番自社にふさわしいと感じる人材を採用します。それが、自店の人材レベルの維持、向上につながるとともに、業績アップにつながる採用活動となります。
以上「求人広告に掲載する写真の選び方、撮影。欲しい人材を集める写真とは?」でした。