インターネットを利用した求人も含めると、毎日のように新しい求人広告が掲載されています。
ネットも求人情報誌も同じ業種や、カテゴリーで分類されて一覧表示されるので、求職者はざっくりと見出しを見て最初の選択をします。
ニュース記事でもよく言われることですが、読者の関心を誘うには見出しとなるキャッチコピーがとても大切です。
では求人広告に効果的なキャッチコピーは、どのように考えて作ればいいのでしょうか?
作るコツは、時流×ターゲット×採用USP=キャッチコピー
求人広告を作成する際に重要になるのがキャッチコピーです。インパクトが大切だからといって、事実と異なることや、誇張しすぎて嘘になっては元も子もありません。では、どうやってキャッチコピーを作ったらいいのでしょう。
その基本的な考え方は、時流×ターゲット×採用USP=キャッチコピーです。
やはり現代社会の時流に合わせてキャッチコピーは作るものです。そのときに社会を賑わしているキーワードをいくつかピックアップしてみましょう。ネガティブな話題を払拭するようなポジティブなワードが良いでしょう。
ターゲットとなる求職者像は、「性別・理系・文系・年齢・地域・性格」など様々な要素を絞り込んで固めていきます。そして、採用USPとは求職者に伝えるための「時流×ターゲット×自社の強み」から作る自社独自の採用における強みのことです。
これら3つの要素が重なるポイントからキャッチコピーは作られます。そしてキャッチコピーは大きく、次の4つの型に分けられます。
①求人ターゲット絞り込み型キャッチコピー
「30代中盤、子育ても一段落し、子育て前の経理の経験を活かしたい方へ」
「20代後半、家電販売の経験を活かし、もっと稼ぎたい野心のある方へ」
特定の職種や、これという特定のターゲットが決まっている場合、「この求人ターゲットは自分のことではないか」と思わせるタイプのキャッチコピーです。間口を広く取るのではなく、あえて絞り込むことが重要になります。
ただし、性別を限定したり、特定の年齢を限定することは法律で禁止されていますのでご注意ください。女性の応募がほしい時には「女性が活躍中」とか、「働くお母さんに好評」とか、なんとなく性別を匂わす程度にすれば良いと思います。
②求職者の興味喚起型キャッチコピー
「主婦が家庭と仕事の両立を簡単にできる職場です!」
「これまでと同じ時間働いて、収入は2倍!」
「残業代をもらうために、ダラダラ働いていいんですか。そんなことをせずに、しっかりと手当てをもらえる会社があります」
求人広告を見ている求職者に興味を持ってもらうためのキャッチコピーです。
採用における自社独自の強みを「待遇面」に持つ企業にとって、この興味喚起型のキャッチコピーで他社との差別化を図ると、効果的に応募者を集めることができます。
ただし誇張しすぎて嘘になってしまうと法で罰せられ、経営に打撃を与えるだけでなく、在職者が辞めてしまう原因にもなるのでイメージダウンにならないように注意してください。
④求職者の夢実現型キャッチコピー
「週3回、1日3時間で、あなたの欲しい洋服が買える」
「これであなたも料理のできるカッコいい男性になれる」
「たった3日間で営業のプロになれる」
何かを実現することを約束するタイプのキャッチコピー。求職者が自分の将来をイメージしやすい。何かを手に入れたいと思っている時、その欲求に対して直接的に訴えかけることができます。これも実現不可能なことは、絶対に書いてはいけません。ちょっとがんばれば手が届くぐらいが良いです。
④条件保証型キャッチコピー
「月給30万円以上のゆとりある生活を約束します!」
「自分の時間を1日5時間以上確保できます!」
「面接までの交通費全額支給!」
求職者が自社・自店で勤める時に何かを保証するタイプのキャッチコピー。このキャッチコピーのポイントは保証内容の明確化です。これは他のキャッチコピーにも言えることですが、【意外性×わかりやすさ×絞り込み】という採用におけるキャッチコピーの基本をそれぞれ、20%・60%・20%の割合で押さえることが重要です。
⑤『安心・成長型キャッチコピー』
「1ケ月の間、優しい先輩が、メンターとして付いていてくれるので安心」
「これまで入社後、1年以内で辞めた人が0人。退職率の低い職場なので安心して働けます」
職場に対する不安を解消するタイプのキャッチコピー。人間関係・仕事に対する不安を解消します。
以上が基本的な求人広告のキャッチコピーの作り方です。ライバルが多くてもをきちんとを訴求できていれば、必ず自分が求めている人材に出会うことができます。なかなか求めている人物が応募してこないからといって、事実とは違うことを書いてしまったり、条件面で嘘があるといけません残念ながらそういう企業や求人広告が多くて社会問題になっています。
また中高年の求職者も今後どんどん増えてきます。体力的には若者には及びませんが、そこは長い社会生活で培った経験と技術でカバーできますし何よりも即戦力となる人材は魅力的です。昔と違って60代70代であってもとても元気な人が多いのが現代の特長です。中高年の求人も積極的に行ってみてはいかがでしょうか。
以上、「求人広告で欲しい人材を集めるキャッチコピーの作り方」でした。