仕事の効率化へ、自分の片腕となるスタッフの育て方

人件費の高騰や迂闊に設備投資もできない中小の店舗経営にあって、悩ましい日々が続いていると思います。

特に経費の重荷になっているのは人件費ではないでしょうか?

人材不足の中で高い人件費を払ってでも雇い入れたスタッフが、定着しないまま入れ替わりが続いては店舗経営が不安定になるどころか、経営者自身のモチベーションも下がってしまいます。

人材が集まりにくいからといって、人材選定に妥協しすぎていませんか?

もし今、働いてくれているスタッフがいるなら、その中で自分の片腕として働いてくれそうな望みがありそうなスタッフは誰でしょうか?ちょっと冷静になって客観的にスタッフを分析してみましょう。

そして適材適所で、自分と同様の力を発揮してくれそうなスタッフをそれぞれの持場で養成していきませんか?

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店舗営業の要となる「自分の片腕」とはどんな人物か?

自分の片腕となるようなスタッフがいてくれることは、とても心強いことです。理由は店長本来の仕事に専念できるようになるからです。片腕とは、次のような役割を担ってくれる人です。もちろんはじめから店長が望む仕事の全てを担ってくれる人は、なかなか見つかりません。むしろいないと考えるのが現実的です。だからこそ、現スタッフに時間をかけて養成していく覚悟が大切なのです。

①理想的なスタッフのモデル…店長の意図を理解し、スタッフの中で最も模範となるような行動をとってくれる人物

②つなぎ役…店長と店舗スタッフとのコミュニケーションがより正確かつ迅速なものとなるよう、つなぎ役をしてくれる人物

③番頭…最も信頼できる優秀なスタッフで、店長業務をサポートしてくれる人物(この人がいるおかげで、店長として戦略策定や意思決定に専念できる)

④同志…自分と同じ目線で店舗運営について考えてくれる人物(自分の考えに客観性を持たせてくれる)

⑤店長候補…店長となるにふさわしい行動・研鑽をしてくれる人物(自分の後を任せられる)

信頼のおける人物を選ぶ方法

店長には適材適所で仕事を「誰に任せるか」を見極める力が求められています。選定を間違えると、期待する結果を出せないだけでなく、「なんであんな人を選ぶの?」と、周りのスタッフからの自分に対する信用を失う場合もあるからです。

人を見極める力をつけるというのは、なかなか簡単なことではありません。仕事の中で経験を通じて養っていくものです。

日々の仕事の中でも、スタッフの力量を見極められる観点があります。

「言葉ではなく行動で判断する」

言葉は誤魔化しが効きます。仕事でミスをしたり、指示や質問に対して曖昧な言葉で返事をすることがどんなスタッフにもあることです。しかし、ミスをしてもきちんと行動で改善したり、曖昧な言葉を打ち消すような前向きな行動をする人物は、優秀なスタッフに育つ可能性が高い。言い訳ばかりしたり、曖昧な返答ばかりして行動しないスタッフは辞めてもらったほうがいいのです。

「余裕のある時ではなく、負荷がかかっている時の行動から判断する」

仕事に負荷がかかっている時というのは、忙しい時、困難な状況に陥った時や難しい仕事に取り組んでいる時などです。楽な時や余裕がある時は、やはり誤魔化しが効いてしまう。負荷がかかっていて誤魔化しが効かない時、その人物の真価が見えてくるのです。

望みがあるスタッフと深く関わること

「自分の片腕」と言えるようなスタッフになってもらうためには、自分の体の一部と思えるぐらい、家族のように深く関わることが必要です。そのためには、「この人間と運命を共にする」ぐらいの覚悟、本気さがほしいです。また、レジャーや研修、繁忙期やトラブルを通して苦楽や寝食を共にする十分な時間も持たなければならない。

スタッフと時には営業や経営方針について意見が食い違い、ぶつかり合うことも必要です。「今、店舗として何をしなければならないのか」などについて、遠慮や建前を抜きにした本当のコミュニケーションをするのです。

ぶつかり合うことを敬遠する経営者もいますが、それは優しさではなく経営者自身の偽善です。本当にスタッフに自分の片腕として育って欲しいなら、本音でぶつかり合うこと。それが本気の優しさです。

そんなことをしたら辞めてしまうのではないか?と心配するのは最もなことです。しかし営業している店舗をもっと良くしたいという気持ちは二人とも共通の認識のはず。店舗がさらに発展し、良くなるための意見をぶつけ合うなら、より信頼関係が深まることになります。

そのようなことがなければ関係性は深まらない。期待するスタッフと本気で深く関わり一体化していくことが重要なポイントです。

以上、「仕事の効率化へ、自分の片腕となるスタッフの育て方」でした。