人材育成の基本は新人の初出勤直前が肝心。初出勤前にスタッフに伝えなければならないこと

求人で採用した人材が、はじめて出勤するまでに店長として、やっておかなければならないことがあります。

それは新人スタッフを迎え入れる準備をしておくこと。これは道具や機材、書類のことではなくて、今、働いてるスタッフの心の準備を言います。

何も詳しいことが伝えられないまま、いきなり新人が現れると、既存スタッフは慌ててしまいます。最悪の場合は職場内のいじめや、パワーハラスメントに発展しかねません。スタッフ間に変な確執を生むこと無く、気持よく新人を迎え入れられるようにするにはどうすればいいのか?

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既存のスタッフと新人とのコミュニケーションは、どれぐらいの密度で行うほうがいいのか?

初出勤前に、求職者だけでなく既存のスタッフにも伝えておいたほうがいいことって、何だと思いますか?

それは新人を気持ちよく、職場に受け容れる態勢を整えること。言い換えれば、新人のマネジメントとケアをしっかりと行って欲しいということです。

特に現代人は、電子メールやインターネットが進化したため、直接のコミュニケーションが苦手な若者も増えてきています。そして、核家族化が進んだことや、地域との関わりが希薄化したことにより、同年代の人間としか交流してこなかった若者も増えてきています。

対人関係が希薄なわけではなく、リアルに生身で対面してコミュニケーションをとることを苦手、もしくは不便に感じて避ける傾向にあります。

たとえある程度リアルな対面に抵抗がない人でも、正しい言葉遣いを知らなかったり、気遣いに欠けていたり、自己中心的であったりと、他人に対する尊敬や思いやりを、どのように表現すればいいのかわからないということがあります。

新人に対して誤解してはいけないのは、決してコミュニケーションが取りたくないのではなく、どう伝えたらいいのか? どんな言葉を使ったらいいのかがわからないだけなのです。

そこで新人を迎えるために準備したほうがいいことは、近い年代(特に1歳から3歳上まで)のスタッフを新人のメンターにつけましょう。メンターとは、仕事上の指導者、助言者の意味で、どちらかと言えば精神的なサポートをしてあげる人です。

年齢が近いからこそ、同じような感覚で話を聞いてあげることができ、同じ目線でのアドバイスをしてあげられるようになります。

新人にとっては心の支えになりますから、長く勤めてもらおうと思ったら、大切な対応だと思います。

店長やリーダーによる若者を引きつけるマネジメントとは

しっかりとしたマネジメントを行わない限り、人材の流出は止められません。せっかく高い求人広告を出して、時間を削って面接や検討を行っているのですから、すぐに辞められてしまっては大損です。

現在の若者は昔のように、「黙って言われた仕事をしろ」「仕事は見て盗め」などという姿勢にはついてこれなくなっています。まして自分が尊敬しない上司から怒られても、全く聞く耳などは持ってくれません。

しかし、現在の若者は成長志向が高いと言われています。その点では尊敬している上司から言われたことは素直に聞き、納得がいけば一生懸命に仕事にも取り組んでくれるでしょう。そのためのフォローとして、マネジメント層は新人が成長するための目的を一緒に考え、達成するために必要な環境を整えてあげる必要があります。

なぜ新人に、忙しい時間を割いてそこまでしなければいけないのか? と腹を立てるスタッフもいると思います。だからといって何もしないのでは、人材の流出を食い止めることはできません。なぜなら、成長意欲の高い優秀な人ほど、自分が成長できる環境を目指して転職していくからです。

そこで店長やリーダーなどのマネジメント層に求められるのが、新人に目標を設定させ、その目標を達成できるための経験を積ませることです。そして新人の行った結果をフィードバックし、再び挑戦できる場、つまり「成長できる環境」を作り出すことです。

こういったことの必要性をマネジメント層には理解してもらわなければならない。

マネジメントの役割、既存スタッフの役割

また、マネジメントだけではなくコミュニケーションを密にとって、今行っている仕事の重要性を伝える必要があります。

会社を辞めてしまう理由の一つに、働き始める前と実際に働いた後では、職場に対するギャップが生まれてしまうことがあります。

その原因は求職者が現在の状況に不安を抱えてしまうことにあるようです。その不安が不満に変わり、ギャップとなります。そうならないためにも、採用後のフォローがとても重要となってくるが、各社とも採用後のフォローはどうしているのでしょう。

採用された側の不安要素としては、

・何時に行けばいい?

・服装は?

・持ち物は?

・行ったらまずどこに行けばいい?

など、普段我々が当たり前のように行っていることが、採用された側からすると不安要素となります。では、どのようなことからフォローをすればいいのでしょうか。

このような細かい不安要素を取り除いてあげることはもちろん、はじめから業務だけを伝えるのではなく、既存のスタッフとのコミュニケーションをいかにとるかで大きく変わってきます。コミュニケーションがとれれば、たいていの不安は解消されるものです。仕事のコツより、コミュニケーションのコツをつかむことのほうが遥かに重要となります。

したがって、既存のスタッフに対しては、積極的に新人とのコミュニケーションをとり、新人が相談しやすい、なんでも聞けるような環境づくりを心がけることを伝えるべきです。