商圏分析で繁盛店になるチャンスを見つける方法

店長!自分の経営する店舗は、地域の人々に長年愛されているから、今後も安定した利益が見込めるだろうと安心していませんか?

もし店長が経営する店舗がある商圏内で、大型ショッピングモールができたり、競合店が現れると人々はそちらのほうに流れるでしょう。

人は新しいものや、豊富な商品が一度に比較検討できる場所に惹かれます。

やがて売上が減少して、店を畳むことを余儀なくされる店舗もたくさんでてくるでしょう。

しかし、どんな状況になったとしても、厳しい環境の中で成長を続けている店舗があります。

その秘密は、商圏分析にあります。

商圏分析を的確に行い、お客様の動向や環境を把握して、どのように店舗経営をするのかを考えていれば、繁盛店になる可能性は常にあるのです。

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商圏分析の目的

商圏分析の目的は2つあります。

  • 自分で把握している商圏の特性と、実際の商圏にズレがないかを確認する
  • 自店の顧客を増やし、売上を上げるチャンス(機会)がないかを見直しする

さらに、店長として把握しておくべき商圏分析のポイントは、以下の4つ

◎その1…確定商圏、最大商圏の検証

商圏とは、自店に来店していただける商勢圏エリアのこと。

一般的に、日常的に来店していただける確定商圏(一次商圏)と、普段は来ないが土日や大きなイベントの時は来ていただける最大商圏(二次商圏)に分けて捉えます。

店長として、この確定商圏、最大商圏の設定の検証を行う必要があります。

特に確定商圏は、定期的にチラシなどの販促活動を行うエリアです。

だから、慎重な商圏の設定が必要です。

競合店などの出店により、現在はお客様が来なくなっているエリアもあるので、できるだけ詳細に調べよう。

◎その2…商圏人口と人口動態の把握

商圏が確定したら、そこにどれだけの人が住んでいるのかを調べます。

確定商圏、最大商圏の人口、世帯数、人口・世帯数それぞれの増減を把握すること。

地域によっては、住民基本台帳の人口と、実際に生活している人口が違う場合があります。

5年に一度の国勢調査の人口もチェックしておこう。

日本の多くの地域は人口が減少していますが、もし人口が増えている地域だとしたら、大きなプラス要因と考えることができます。

また、昼間人口と、夜間人口をチェックすることも大切です。

昼間人口が大きく増える地域は、周辺に事業所、学校などが多く、昼間は人が流入している地域で、大いにチャンスがあると言えます。

◎その3…住民特性の把握

商圏内に住んでいる住民の特性を把握すること。

住民特性は、どの商売でも重要な指標になりますが、意外に正しくつかんでいないもの。

都市部と地方ではかなり違うので、一度調べる必要があります。

《住民特性のチェックポイント》

①年齢別人口構成

②一世帯当たり人数構成

③一世帯当たり所得と所得指数

④一戸建て、共同住宅構成

◎その4…地域特性、商業特性の把握

住民特性以外の商圏特性としては、産業別人口、年間観光客数、民営総事業所数、着工住宅戸数などの地域特性を示す指標があります。

これらは、データだけでなく、実際に商圏を車で回り、どんな事業所や工場があるのか、どこに新しい住宅ができているのかなど、自分の目で確認することが重要です。

また、商業特性としては、小売業年間販売額、大型小売店舗数、スーパーマーケット数、小売吸引率などがあり、商圏の商業が活発なのかどうかのマクロな商業特性の把握をしておく。

自店がその中でどのような位置づけなのか、チャンスを見つけることが必要です。

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商圏分析のまとめ

●人口・世帯数住民基本台帳人口・世帯数

・国勢調査人口・世帯数

・人口・世帯数伸び率

・年齢別・性別人口

・昼夜問人口比

・世帯当たり人員、単身世帯比

●住民特性所得格差

・銀行預金残高

・高額納税者数

・持ち家比率

・一世帯当たり床面積

・乗用車保有台数

●地域特性産業別就業人口

・着工住宅戸数伸び率

・用途別地価、上昇率

・金融機関店舗数

・民営総事業所数

・年間観光客数

●商業特性小売業年間販売額

・小売業売場面積

・売場1 平方メートル当たり人口

・スーパーマーケット数

・小売吸引人口

●マーケット規模

・家計調査品目別消費支出

・小売業年間販売額

以上「商圏分析で繁盛店になるチャンスを見つける方法」でした。

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