バイト&パートスタッフ定着率が高い店舗の秘密は、「自分のことをよくわかってくれる店長がいる」こと

「えっ、店長が僕のことを覚えてくれている」、数十人が働く店舗で店長から名指しで褒められたりすると、スタッフは驚くと同時に店長に対する印象もより近く感じるようになります。

どんなに設備が整って、給与などの好条件が揃っている店舗でも、そこを統括している店長の態度や人間性に問題があると感じた場合は、スタッフの心は離れて、すぐに辞めたいと思うようになります。

また、学生を中心に雇っている場合は、悪い話はすぐに学内から学外まで広まってしまいます。今はLINEやTwitterなどSNS等ですぐに拡散されてしまいますから、今度その店舗がアルバイトを募集しても全く応募が来ない、なんてことになります。

それは学生に限ったことではなく、パート社員など女性スタッフが多い店舗でも同じことが言えます。

そして人材が集まらなければ、高い派遣社員を雇うことになり、店舗経営が傾いて、やがて衰退して店じまいになることも考えられます。

だから店長がスタッフのことを大切に思って、人間同士の付き合いの中で従業員満足度を高めることがスタッフ定着率アップにつながっていきます。

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店長はスタッフの「良き理解者」になること

スタッフの定着を促すには、「この店長のもとで働きたい」という感情をスタッフが抱くような、スタッフとの人間関係の構築も重要です。

よく、店舗スタッフに「好きな上司は誰ですか?」「その理由は?」と尋ねると、好きな理由として一番多く挙げられるのが、「自分のことをよくわかってくれているから」です。

スタッフは自分を理解してくれている上司がいると、その上司の役に立とう、またはその上司のもとで仕事をしたいという気持ちを持つようになります。

つまり、店長はスタッフ一人ひとりに対して、良き理解者でなければならないのです。

スタッフが言う「自分のことをよくわかってくれている」というのはどういうことでしょうか?

それは自分の置かれている状況や、知って欲しいこと、考慮してもらいたい点など、個別の事情に対して理解を示してくれていることです。

例えば、今年は子供が高校受験なので、進路相談など学校の用事を優先することが多くなりがちであることや、資格を取得するための学校に通っているので、毎週水曜は残業ができないことなどです。そのようなことを知っているだけでも、相手に対する店長の声のかけ方は違ってくるはずです。

「進路相談など学校行事があれば言ってくださいね。シフトも調整しますので」などとスタッフに個別に声をかければ、声をかけられたスタッフは「私のこと、わかってくれているな」という気持ちになるのです。

学生の場合は学業や友だちとの約束事などもあるでしょうし、中高年スタッフの場合は高齢の親御さんの介護などがあるかもしれません。

なかなか声に出しづらいこともあると思うので、店長はそこを察してスタッフに声を欠けてあげると良いでしょう。それだけもスタッフの働き方が変わると思います。

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スタッフの環境、経験、価値観等にも配慮しよう

また、スタッフ一人ひとりの考え方や、育ってきた環境を知ることも大切です。

例えば、子供の頃大震災に遭い、避難所生活をしている人は、その経験が物事の見方や判断基準に大きな影響を与えていると思います。また、自分の父親がリストラに遭って無職になり、貧しい生活を経験した人は、会社や仕事に対するスタンスにその経験が大きく影響を与えていると思います。

店長は、スタッフ一人ひとりがどのような価値観を持つ人間なのか、どんな考え方をする人間なのかを知り、自分とは違う経験してきた、違う人間であることを理解することが大切です。

また、スタッフそれぞれが「これだけは妨害されたくない」「これだけは大切にしたい」という、仕事より優先したいものを知り、極力それについては大切にしてあげることも、「自分のことをわかってくれている」という気持ちにつながります。

先にも例として挙げたが、毎週水曜日の夜は資格取得のために学校に通っているので急な残業は避けたいというスタッフがいれば、極力店長としても応援するなどです。店長が理解を示せば、水曜日の残業を考慮してもらえる分、別の日で店に貢献しようという気持ちにもなります。

スタッフと人間関係を構築するために、店長が知るべき6項目

1)スタッフの在社年数、年齢、誕生日、家族構成(未婚者であれば何人兄弟かなど、既婚者であれば子供の人数と年齢)を知る

2 )スタッフが今までの人生の中で強く影響を受けた経験を知る

3)スタッフの「これだけは妨害されたくない」「これだけは大切にしたい」という、仕事より優先したいものは何かを知る

4)スタッフが自分の将来を描けているか、描けていないか? 描けているとすればその内容を知る

5 )メンバーの様子に変化があった時、誰よりも早くそのサインを察知する

6 )メンバーの体質、ストレスや疲れがたまると出る身体のトラブルを知る

これらも情報は、いずれも直接スタッフに聞くのも良いし、該当スタッフと親しいスタッフに聞くのも良いでしょう。

以上、『スタッフ定着率が高い店舗の秘密は、「自分のことをよくわかってくれる店長がいる」こと』でした。

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