あなたのお店の品揃えの特徴が、ちゃんとお客様に伝わっていますか?

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インターネットでショッピングも活性化している時代になると、商品知識はお客様の方がよく知っているということもすくなくありません。
しかし、ネットでは実際の商品を手に持って触ることができないので、商品によっては実物を見てから購入しようという傾向にあるそうです。
だから実際のリアル店舗の品揃えが豊富であることは、店舗を選択するお客様にとって重要な条件ということになります。

単純に考えると小売店の場合は、より豊富な品揃えでお客様の支持を勝ち取ろうと考えます。
そこで狭い売場に商品を、できるだけ多く詰め込んでいきます。
30坪のコンビニでも3000アイテム、小型食品スーパーでも7000~8000アイテムはあります。

ところがお客様の買い物カゴの中をのぞいてみると、スーパーでもだいたい10点前後の商品しか入っていません。
こんなにたくさんの商品が店内にあるのに、なぜでしょうか?

つまりこれは、全商品の買い上げ率という観点から見ても、誰もが気になって買いたくなるような特売商品以外の「定番商品」がカゴの中に実際に入れてもらえる確率は、そう高くはないわけです。

今の店づくりには、大型化とショートタイムショッピングの潮流が押し寄せています。

最近の主婦は働いていることが多いので忙しい。
だから食品スーパーで、数百本の棚の中から15分程度で手早く10点あまりの商品をカゴに入れて、買い物を終了させなければならないのです。

こういう事実を知ると、売場づくりや商品構成が相当大切なことだと理解していただけるはず。
ということは、現在の忙しい主婦の現状に応じた店舗作りをしなければならないと、誰にでもわかるはずです。

単に商品を並べたでけではなく、遠慮がちな地味な売場づくりでだけでは、いくら良い商品であっても馴染みの少ない商品は買ってもらえないのです。

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新店の開発時には棚割り(フ工イシング)を考えて、棚にどう商品を並べるかの意図や意味を考えていくこと。

その時に大切なのは「この棚でお客様はどう感じてくれるだろうか?」「この棚はお客様に対し魅力ある提案ができているだろうか」と考えることです。

1個1個の商品の良し要しも大切ですが、今の売場では面的なメッセージの伝達がないと売上を作ることは難しい。
だから念には念を入れて、売場の担当者にも意味を確認し、十分に検討する。「よしっ。これでOKか」と。

そしてオープン前の陳列時に、売場を再度チェックすること。
お客様の視点に立って眺めてみて、1本1本の売場の前に立ってみるとわかるとおもいます。

やはりお客様目線で見てみると、意味不明の棚が出てくるはず。
売場づくりの計画時にはチェックできなかった問題点が浮かび上がってくるはず。

いくら論理的、科学的データに基づいて売場を設計したつもりでも、アナログ的に五感にピンとくる売場でないと物は売れない。

つくづく、売場は商品集め、集荷・調達だけでは作れるものではないと思う。
競合店に負けない売場づくりは、小売業者の最低限のプライドとお客様への礼儀として必要です。
さらにもっと必要なことは、お客様をワクワクドキドキさせる提案ができているかどうかです。
あなたのお店の品揃えの特徴が、ちゃんとお客様に伝わっていますか?

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