店舗戦略のPDCA

シェアする

ten0013

多店舗を有する企業の場合、店舗戦略やコンセプトも複数に分け、マルチブランド政策、別業態展開という形で展開しているケースも多い。

それぞれの店舗に対して、本部が期待していることも違っているから、店長は自分の店舗の「戦略的な位置づけと役割」を知っておくことです。

例えば、自分の店舗が、今後の店舗展開の雛形となるプロトタイプモデルの店舗の1号店かもしれないし、知名度と話題づくりを狙ったフラッグシップ店舗であるかもしれない。

また競合店に進出されたら困るエリアに先手を打って出店した防衛型の店かもしれないし、これまで主力としていた地域以外のエリアへの初進出で、地域特性を学習し今後の出店に活かす実験店かもしれない。

このように考えれば、1店舗1店舗で「役割と位置づけ」は違う場合があります。

店舗展開によって更に企業力を高めることを狙うという部分は全店共通でも、細かなところでは店舗別の事情と期待される役割があると言ってよい。

スポンサーリンク

店舗戦略をアクションプランに落とし込む

どの店舗も会社の戦略をまず押さえるということが基本形。個別の店舗の戦略は、企業全体の戦略を受け、その地域で競合に打ち勝つための作戦指示書として組み立てられます。

個別の店舗戦略とは、どのようなことに取り組んで地域のお客様の支持を勝ち取るのか、競合に負けないようにするのかを記述したもの。通常は本部の戦略と方針を受け、店長が作成しブロック長、本部の承認を受けて決定されることが多い。

このような考え方と方針で店舗を運営していきますということを整理した店舗戦略は、日常の業務に具体的なアクションプランとして分解して落とし込んで初めて力を発揮します。

店舗全体の取り組み、販促、売場づくり、商品、接客、顧客管理などで誰が主になっていつまでに何をやり遂げるかを明確化します。

①1年、半年単位で取り組むべきことを明確化
②それを月別に落とし込む

この部分がP(プランニング)ということになる。
そして立案されたPをD(ドゥ=実行)し、考えた通りにできたかどうかをC(チェック)し、計画との釆離をどう埋めるのか、更にどう跳ね上げていくのかを見定めた上で再度A(アクション)していくという流れがPDCAと呼ばれるマネジメントサイクルです。

PDCAを店舗環境に合わせて回していく

店長は、自分達の店舗の商圏内の環境に合わせて、PDCAを回していくことを求められます。

最も基本的なPDCAは予算関係。
月別予算の設定は社会行事・生活カレンダーをもとに前年実績と売上高の季節指数を基に設定されることが多い。
そして設定された予算を達成するために、具体的に各部門別の予算を設定し、その上で部門のスタッフが今月は何に重点的に取り組んでいけばよいかを明確化させていく。

言い換えればお客様に対して何を企画し、どういう商品を前面に押し出して予算達成を狙うのかを、論理的に組み立てて説明するということ。

各部門別の具体的な作戦立案に入る前の準備として、部門別の季節指数の算出や、前年の数量ベスト5商品、売上金額ベスト5商品などを調べておくととても便利だ。

食品をはじめとする生活用品などのコモディティ型の商品を扱う業種では当たり前のことかもしれないが、ファッション商品などの買回り品を扱う店舗でも、こういう作業を実施しておけば月別の取り組みはより具体化します。

ただしトップ商品を単純に今年も押し出しましょうというのは、前年の売上分析をしている店なら、どこでもできます。
前年の実績をにらみながら、今年ならではの工夫をどう行うかが腕の見せ所なのです。昨年と同様の商品を昨年と同様の企画で打ち出すだけでは、今年良い成果を生み出すことは難しい。

このような視点を大切にしながら、今年らしいユニークな予算達成策の立案に取り組むべきです。
計画的な仕入とスタッフ配置もPDCAを回せば効率的に組み上げることができます。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする