経営者が店長に期待すること

店舗の中には、店長と店舗経営者が別人の場合があります。

特に本店、支店と持っているところは、会社組織にして店長を雇っている店舗が普通です。

そこで問題になってくることがあります。

つまり雇われ店長には、「経営者意識」が希薄なため、経営者と店長の店舗営業に対する意識の差が生まれてしまうからです。

広告

店舗について全責任を負う

経営者とは、逃げられない立場で「店舗経営について全責任を負う人」です。

その経営者が、雇った店長に期待することは、自分と同じように「店舗経営に関して全責任を負って欲しい」ということになります。

だから経営者は自分の元で長く働き、こちらの経営理念に共感し、お互いに信頼関係が築けた人財でないと店長を任せることはできないと考えます。

「店舗のために、個人保証を入れるぐらいの覚悟が欲しい」というのが経営者の本音です。

経営者から店舗営業を任された店長は、現実に個人保証を入れなくても、個人保証という大きなリスクを負って、経営を担っている人間の気持ちを汲んで、行動しなければならないのです。

その気持がわからないような人物を店長にしてしまうと、後々大きな問題を抱えることになってしまうかもしれません。

そのため店長には、経営者が負ってくれているリスクを、最小化するように行動することが求められます。

店長は、経営者の分身として、店舗の信用を高め、利益を出し続けていくために、全身全霊を傾けて店舗の業務をすることが必要なのです。

広告

店長による店舗スタッフの指導・育成のポイント

赤字の店舗は、地域社会での存在価値がないと言われます。

店長は、店舗の黒字化、利益創出に向けて全力を尽くさなければならない。

そして継続して黒字になるように「収益性」の追求のためには、「社会性」の追求が必要です。

「社会性」とは、店舗を利用されるお客様に対して、最大限の満足を提供し、近い将来店舗を利用してくれる可能性のある未来の顧客に対して、自店の価値や魅力を最大限に伝えていかなければならないことです。

そして、利益創出や顧客満足を行っていくために、店舗スタッフにがんばってもらわなければなりません。

店長は店舗スタッフの育成責任者として、日々、積極的にその指導・育成にあたらなければならない。

店舗スタッフの日々の業務は、顧客満足と利益創出を具現するための活動です。

ただ単に「これやって、あれやって」と指示するだけでは、ロボットのようなスタッフになってしまいます。

簡単な仕事でもその業務に意味をもたせてあげると、本人のやる気を引き出すことができます。

何のためにこの仕事をするのかを意識させて、業務に取り組ませていくことが大切です。

どんなスタッフでも、成長したい、早く一人前になりたいという意欲があります。

店長は日々、個々人の成長意欲への働きかけを行い、レベルアップを図ってください。

現場のモニタリング

経営者は、店舗経営全体について全責任を負います。

しかし経営のすべてに携わることはできません。

支店がある場合は、1人での経営者が店舗や現場の詳細については知ることはできません。

経営者として、「各店舗や現場で何が行われているのか」は最低限知って欲しいもの。

・会社方針として出した指示が、現場に徹底されているのか?

・会社方針が現場に来られている顧客のニーズと、ずれていることはないのか?

・顧客にもっと喜んでいただけることは何なのか?

経営者と顧客との接点は現場(店舗)です。

顧客満足、利益創出のために重要な情報は、顧客との接点である現場にあるのです。

経営者は、その重要な情報を常に発見できるように、意識のアンテナを張っておくことが必要です。

以上「経営者が店長に期待すること」でした。

神棚の里(Kamidananosato)
¥15,291 (2024/03/29 15:31時点 | Amazon調べ)
テキストのコピーはできません。