仕事の理念がなくては本物の接客サービスにならない

店舗経営者として、なぜこの業種を選んだのか?

開店すると日々様々なことが起こります。

経営者となればその責任は、すべて自分にかかってきます。

それでも店長のあなたは、経営者として日々を楽しみ、やり甲斐を感じていることでしょう。

その仕事を選び、続けているというあなたの仕事観、つまり理念は何でしょうか?

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お客様を笑顔にするために…

いくら接客サービスしても、そこに理念がなければ、あなたの接客サービスは本当の接客サービスにはなりません。

接客サービスというのは、お客様に型どおりのことをすることではなく、店舗スタッフ一人ひとりの人生観や仕事観を表すものでもあるからです。

「人を笑顔にしたいから」という理念があるのなら、店づくりをするのも、内装をあれこれ考えるのも、メニューに頭を悩ませるのも、お客様に水を運ぶのも、すべて、お客様が笑顔になるのなら苦になりません。

飲食業界でいえば、お客様に対して、ますは不快な思いをさせないというのが基本中の基本です。

そして次に大切なことは、お客様に満足していただくことや、お客様に感動を与えられるようになろうと考え続けることです。

接客の質を上げようと思うなら、いつも明確な理念を持ってお客様と接することです。

たとえ新人であっても、店長が掲げる接客の理念を理解していれば、「自分はいま、お客様のために何をすべきか」ということがわかってくるのです。

理念を持たないままに、何となく接客の現場に立っていても、どこかぎくしゃくしたものになります。

たとえば、よく言われることですが、

ちゃんとお客様の目を見て、いらっしゃいませと言う

お料理は、心を込めて丁寧にお出しする

お水は半分になる前につぎ足すこと

なぜ、これらのことをやらなければならないのか? と自分にもそして一緒に働いているスタッフにも聞いてみてください。

しっかりとした理念を持っているなら、満足度や感度提供などという型にはまった返事は返さないでしょう。

しっかりとした理念を身につけていれば、もっと深く踏み込んだ返事が返ってくるはずです。ただし、その答えは人それぞれです。

「人を笑顔にするために」、「今日一日、幸せに過ごせたと思える人が一人でも増えるように」、「天国の両親が喜んでくれる生き方をするために」など。

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理念の意味をしっかりと理解すると現実の接客が変化する

もし、店長が掲げる理念の重要性をまったく理解できていないスタッフがいれば、このような問いかけをしても、「なぜ、そんな事を聞くのだろう」と変に疑うだけでしょう。

経営者のあなたも、店舗スタッフは、みんな一生懸命働いていると思います。

だから、一概に理念を理解していないことが、悪いわけではありません。

しかし、それだけではなく、なぜ理念を理解したほうが良いのか、それによって自分はどう成長できるのかというところまで踏み込まないと、仕事の本質も接客サービスの本質も見えてきません。

経営者側から見れば、いかに、店舗スタッフに自分の理念を理解してもらうか、そのうえで従業員一人ひとりが自分なりの理念も持って仕事をしていけるか、ということが重要になります。

多くの企業には、コミッション、ビジョン、というような概念が企業理念として大々的に掲げられています。

店舗経営者は、そこまで大掛かりなものでなくても、経営者の理念がいかに明確に店舗スタッフに浸透するかが重要です。

経営理念さえはっきりしていれば、その店舗で働くスタッフも動きやすく、経営理念を元に一つの揺るがない軸で動いていれば、自分の理念も見極めやすくなっていきます。

本物の理念は人に伝わるもの。

現実の行動に移せるものが、理念です。

以上「仕事の理念がなくては本物の接客サービスにならない」でした。

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